こんにちは、不動産のOTOMO(@zebrakun24)です。
売買か賃貸、どっちから取り組むのがいいの?
もし未経験でどちらの営業がいいか悩んでいるなら、売買をおすすめします。
理由は、その方が潰しが効きやすいからです。
筆者は売買がスタートでしたが、本当に良かったと感じます。
とはいえ、賃貸から始めたい!という方は賃貸から始めてみても良いと思います。
未経験で不動産業界を目指したい、より良いキャリアを築きたい思いがある場合、参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。
目次
不動産業界の転職は賃貸と売買どちらがよい?
転職に失敗したくない人のために、売買と賃貸の違いを踏まえて、具体的に説明していきます。
まずは、売買と賃貸のイメージをざっくり掴みましょう。
売買をおすすめできる人
売買をおすすめしたい人は、以下のような人です。
- 未経験だが不動産業界に挑戦したい
- 専門知識を身につけたい
- 長く不動産業界で活躍したい
- 稼ぎたい
売買は、全ての不動産の基礎になります。
取引では何千万円という大きなお金が動きます。
責任も大きくなり、求められるスキルや報酬も高くなります。
求められるスキルが高いということは、勉強することも多くなります。
とはいえ、未経験で参入することができる仕事です。
その分大変ですが、新人の頃から数年経つと売買で学んで良かったと思うことはたくさんあります。
そして、売買はインセンティブも一つの魅力です。
住宅は数千万円しますし、投資用や収益ビルなどですと、数億円することもあります。
それだけ動く金額も大きくなるので、成果に対する報酬も当然のことながら上がってきます。
賃貸をおすすめできる人
- 営業未経験だが不動産業界で取り組みたい
- 家の貸し借りを学びたい
- 賃貸や管理に興味がある
- 色々な賃貸物件を見るのが好き
賃貸は私たちにも身近なので、イメージつきやすいと思います。
賃貸の場合は、とにかく多くの数をこなす必要があるのと、会社によって営業手法が大きく異なる場合(フランチャイズ、客付メイン・マンションメインなど)があります。
賃貸は、そこまで高い営業スキルは求められませんが、とにかくスピードと量で勝負していく必要があります。
フットワーク軽く動くことが求められます。
そして、賃貸や管理の知識も付くので、自分や身の回りの人が家を借りる時も、悪徳不動産会社に騙されないようアドバイスができたりします。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、読んでみてくださいね。
未経験者に売買営業をおすすめする理由
具体的に、どのような仕事をするの?
私が売買をお勧めする理由は、長い目で見てキャリアを積みやすいと感じるためです。
不動産業界は、売買や賃貸にとどまらず、管理や開発・ビルの経営などいろんな仕事があります。
しかし、業界経験がないまま判断はできません。
まず売買のスキルを身につけておくことで、色んなキャリアの展開が可能になります。
賃貸と比較しながら、具体的にどのようなスキルが身につくか解説します。
例えば、売買と賃貸ではこのような違いがあります。
関わる人の多さが違う
売買は、契約が決まると「売主」さんや「買主」さんだけではなく、建築士、司法書士や銀行、場合によっては土地家屋調査士など様々な専門家と連携しながら、売買のサポートをしていきます。
もし、買った人がリフォームをしたい場合は工務店さんを紹介したり、解体する場合は解体屋さん、そしてお祓いにも立ち会うことがあります。
井戸がある物件の解体などは、お祓いします。
賃貸だとスピーディーに借主さんと契約して終了、というパターンも多いですが、これは売買ならではの醍醐味でしょう。
世の中にはいろんな仕事があるんだなあ、と思うと同時に、業界の人や専門家との人脈もどんどん広がっていきます。
不動産の仕事をする上で、売買では、不動産が実際にどう動いていくか?に直接触れることができます。
売買の専門知識が身に付く
売買の取引では「物件の接道」や「境界」が大変重要になります。
なぜか?
再建築できるかどうかが決まってくるからです。
そして、境界もどこまでが自分の土地なのか、を知る上で大切です。
さらには、以下のような知識が働いていて自然につくので、実生活に大いにいきます。
- 誰が持っている不動産なのか?という登記簿謄本の見方
- 道路の種類(1種類ではありません)
- 違法建築ではないかどうか
- 将来売れるのか、資産性があるか
- この買い物はお買い得かそうでないのか
- 住宅ローンの知識
賃貸でももちろん知識がつきます。
売買の人が持っていない知識や領域も手がけます。
- エリアの家賃相場
- 賃貸契約の知識、保証会社の知識
- 保証会社や審査のこと
- 退去、原状回復のこと
- 空室率改善、大家さんや地主さんとのやりとり
しかし、同じマンションの同じ部屋を募集するなど反復作業も多く、売買に比べると複雑な案件は少ないです。
契約の前に必要な「重要事項説明」では、賃貸はA3用紙1枚で終わることもありますが、売買だと辞書のように分厚くなることもあります。
中には事業用物件専門の賃貸などを専門にしている会社もあり、その場合は深い知識が求められることもあります。
賃貸をしたい場合は、売買から賃貸にジョブチェンジするのも可能です。
収入が違う
収入にも違いがあります。
例えば、仲介の場合で考えましょう。
売買の場合は、3,000万円の一戸建を仲介するとしたら、上限は大体100万円です。
賃貸は、家賃7万円とした場合、38,500円が上限です。(上限は賃料の55%)
仮に、賃貸で100万円分契約するには、30件近く契約する必要があります。
当然ですが、会社の利益から給料が払わられるわけですので、その利益が高いほど給料も上がります。
特に、インセンティブ制度が設けられている不動産会社も多いので、高収入が可能になります。
その分、稼げないと厳しい側面もあります。
キャリアの展開が広がる
上記のように専門性が求められるので、売買営業からスタートして以下のような道を歩む方もいます。
- 用地仕入れ
- 開発
- 不動産金融分野
- ビル経営など
ある程度難易度の高い案件をこなすことで、その先の道の選択肢も広がります。
逆に、売買の弱点(デメリット)としては、賃貸や管理のことは分からない人は多いです。
売買は、専門家と提携することが多いので、自身の専門知識が浅くなってしまう恐れも。
どの分野であれ、常日頃から勉強は欠かせません。
メンタルが弱くても不動産営業は出来るのか?乗り越えるコツを解説
不動産賃貸営業からスタートしてもいいの?注意点も解説
賃貸からスタートしてもいいの?
もちろんです。
賃貸からキャリアをスタートする方もたくさんいます。
どんな仕事でも極めれば身につき、それが将来の仕事になるもの。
ただし、一つ注意点です。
賃貸業界は、オンライン内見や契約の電子化、アプリでのマッチングなど、人が間に入らなくても契約できるサービスも増えてきています。
つまり、今後AIにとって変わられる領域が多いのではないかと個人的に思っています。
まあこれは売買でも共通なのですが。
このブログは、不動産業界で個人が生き抜いていく術を発信していますから自分にしかない業務スキルを身につけることを推奨します。
ただ賃貸仲介で案内をするだけ、物件の説明をするだけ、といった業務はおそらくなくなっていきます。
そうならないためにも、どんどん知識を習得していきましょう。
それがあれば、売買も賃貸も関係なく、将来必ずやっていてよかった、となると思います。
不動産営業をして、将来どうなりたいのかが大切
不動産営業は、あくまで自分自身のキャリアを上げる手段でしかありません。
その先に実現したいことがあるはずです。
不動産を学びたい、年収を上げたい、自分の理想の働き方を実現したい・・・
しかし、世の中に不動産会社はたくさんあるので、正しい情報を掴んで転職することが大切です。
私は不動産の領域は全くの未知でした。
最初は怖かったですが(笑)学べば学ぶほど奥が深く、今ではとても魅力的に感じています。
ぜひあなたが不動産業界の魅力に触れて、良いキャリアを築いていかれることを願っています。