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不動産テック企業に未経験で転職できるのか?注意点や心がまえを解説

転職希望者
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不動産テック企業に未経験で転職はできる?

結論可能です。

筆者はIT業界を経て未経験で不動産会社に転職しました。

日々多くの不動産テック企業の方と会う機会があり、また未経験転職した知人が何人もいます。

今回は、不動産テック企業に転職する心がまえやおさえておくべきポイントを書いてみます。

もしあなたが不動産テック企業で働いてみたいなら、読んでおいて損はないと思います。

不動産テック企業ってどんな企業があるの?という方はこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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そもそも不動産テックとはなにか?

不動産テックとは不動産×テクノロジーの略です。

不動産業界はアナログな習慣が多く、いまだに紙やFAXで溢れています。

私がはたらいている会社もタイムカードや回覧板といった仕組みがあります。

人口が増えている時代であれば働き手も確保できて会社もまわっていましたが、これからは少子高齢化がますます進みます。

そんな中でテクノロジーの活用は切り離せません。

既存の不動産の取引をテックの力で効率化して企業経営に役立てることができます。

不動産テック市場はこれから伸びる

株式会社矢野経済研究所が調査した国内の不動産テック市場の予測は、2025年度で1兆2千億円を超えるとされています。2020年度には約6,000億円ですから5年で2倍です。

出典:矢野経済研究所

なお、不動産業界全体の市場は40兆円以上あり、巨大産業です。

不動産業界と密接に結びつく市場ですので、2025年以降もまだまだポテンシャルがあるように感じます。

不動産業界の市場規模を知りたい方は以下も参考にしてください。

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【業界の今後】国交省不動産業ビジョン2030をわかりやすく解説

不動産テックの12の分類

さらに具体的にみていくと不動産テック分野は12分野に分かれます。

一般社団法人不動産テック協会によると、以下のように定義づけられています。

カテゴリ名定義
VR・ARVR・ARの機器を活用したサービス、VR・AR化するためのデータ加工に関連したサービス
IoTネットワークに接続される何らかのデバイスで、不動産に設置、内蔵されるもの。また、その機器から得られたデータ等を分析するサービス
スペースシェアリング短期〜中長期で不動産や空きスペースをシェアするサービス、もしくはそのマッチングを行うサービス
リフォーム・リノベーションリフォーム・リノベーションの企画設計施工、Webプラットホーム上でリフォーム業者のマッチングを提供するサービス
不動産情報物件情報を除く、不動産に関連するデータを提供・分析するサービス
仲介業務支援不動産売買・賃貸の仲介業務の支援サービス、ツール
管理業務支援不動産管理会社等の主にPM業務の効率化のための支援サービス、ツール
ローン・保証不動産取得に関するローン、保証サービスを提供、仲介、比較をしているサービス
クラウドファンディング個人を中心とした複数投資者から、webプラットホームで資金を集め、不動産へ投融資を行う、もしくは不動産事業を目的とした資金需要者と提供者をマッチングさせるサービス
価格可視化・査定様々なデータ等を用いて、不動産価格、賃料の査定、その将来見通しなどを行うサービス、ツール
マッチング物件所有者と利用者、労働力と業務などをマッチングさせるサービス(シェアリング、リフォームリノベーション関連は除くマッチング)
物件情報・メディア物件情報を集約して掲載するサービスやプラットフォーム、もしくは不動産に関連するメディア全般
出典:一般社団法人 不動産テック協会

一言に不動産テックといっても、人によりイメージが異なるのでこのカテゴリを前提にイメージしておきましょう。

以下の記事では、筆者が注目している不動産テック企業40社をまとめています。

魅力ある企業ばかりなのでぜひ参考にしてみてください。

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不動産テック企業は未経験でも転職できるのか?

不動産テック企業のミッションはなんでしょうか?

基本的には自社の商品(プロダクト)を世の中に広げることです。

商品を広げるとは「企業に導入してもらい」「使い続けてもらい」「満足してもらう」こと。

これができれば未経験でも転職は十分可能です。

もう少し具体的に解説しましょう。

不動産テックの仕事内容とは?

不動産テック企業のミッションは自社で開発した商品を多くの企業に導入してシェアを高めることです。

多くの利用会社が導入し継続することは、業界の課題を解決できていることにつながります。

先程の例に照らし合わせると仕事内容は大きく以下のように分けられます。

  1. 企業に導入してもらうための「営業」や「マーケティング」
  2. 使い続けてもらうための「アフターフォローやサポート」
  3. 満足してもらうための「開発」

3つには挙げていませんが、上記を実行する人材を集める「人事」や会社経営を成り立たせる「経営企画・経理」などのコーポレート部門もあります。

もしあなたがすでに上記いずれかの経験がある場合、業界未経験でも同じ職種での横展開は可能です。

不動産テック企業の顧客とは?

では経験がない場合転職は難しいのか?

そうでもありません。

不動産会社の課題を解決するための営業活動やフォロー、サービス開発ができることをアピールすれば不動産業界経験がなくても挑戦できます。

例えば、販売や接客経験がある人は「お客さまに対して向き合った経験」を武器に。

広告会社で営業していた方は「法人営業」のスキルを横展開することで、不動産テック企業への門戸がひらけます。

興味のある企業を見ながら以下を想像できると、より働くイメージが湧くでしょう。

  • 「業界のこと」不動産業界はどんな業界か
  • 「商品のこと」自社で取り扱う商品の特徴は何か
  • 「顧客のこと」お客さまは何に困っているのか
OTOMO
OTOMO

仕事内容のポジションや要件は、企業によってさまざまです。ぜひ色々な企業の求人を見ながら確かめてみてください。

そもそも自分にあった不動産テック企業はあるの?→気になる方は、株式会社LIFULLの運営する不動産転職・副業マッチングサービス「JOBRIDGE(ジョブリッジ)」も活用しながら情報収集してみましょう。

>>不動産業界の転職・副業なら『JOBRIDGE』

不動産テック企業に入るなら不動産会社での経験は必要か?

絶対必要ではありませんが、理解しておきたいことがあります。

不動産テックは不動産会社ありきの構造です。

これは関係性の上下といった問題ではなく「不動産を売り買いする人⇆不動産会社」「⇆」の部分を効率化するのが不動産テック企業ということ。

例えば私たちが使っているポータルサイトで考えてみましょう。

昔の物件探しは電話や現地看板で探すしかありませんでしたが、ネットの台頭によって家探しが便利になりました。

個人は、ポータルサイトを無料で利用できる代わりに、ポータルサイト運営会社は不動産会社から広告料をもらうビジネスモデルです。

ポータルサイトの営業の立場では不動産会社の気持ちを考えて、どうやったら効果的な広告掲載ができるのか?今不動産を探している人はどういう点を見てるのか?を考えて提案します。

この提案に不動産会社の経験があればいいですが、必ずしも必要とは限りません。

不動産テック企業で働く上での注意点

日々現場で不動産企業と接する中で人脈も増え、課題を聞き、それを自身で学習して違う企業に提案を積み重ねる事ができれば、活躍できます。

注意点は不動産会社の現場の理解です。

不動産会社はITに非常に理解のある会社もあれば、私がいる環境のように地方の老舗企業ではどうすればいいかわからないケースも多々あります。

実際どんな環境なのかは、私のブログでも発信しているのでご覧ください。

老舗不動産会社で経費削減、利益率向上に取り組んだ体験談

不動産テックのサービスを導入する企業の立場で言えば、その担当の方に業界の経験があるかどうかそれも確かに重要です。

しかし、実際に契約するケースを振り返ると担当の方に不動産業界経験がないことの方が多いです。

「サービスが優れているか」「寄り添った提案をしてくれるか」といった点が大きく、自身に頑張る気持ちがあれば異業種の経験を活かして活躍する人が大勢いる業界です。

不動産業界に今求められていること

不動産テックに限らず、業界全体で大きな変革期を迎えようとしています。

これまでは紙でしか契約できなかったものが電子契約ができる法改正もありました。

感染症拡大により、人々が住宅に求めるものも変わりました。

2023年には記録的な物価上昇が続き、住宅ローンの変動も注目されています。

この難局をのりこえるためには、不動産会社の視点だけだと限界があります。

必ずテクノロジーの力は必要です。

既存の仕事も、物件案内は遠隔のパノラマカメラにとって変わられ、ポータルサイトに物件を登録するのも簡単になってきています。

機械にできる仕事は機械ができる仕組みを作り、私たち人の手でもっとこの不動産業界を盛り上げていきたい。私は強く思います。

そこで求められているのは不動産業界以外の視点です。

私も元々異業界から不動産会社に入りましたが、課題だらけで楽しいです。

中でも不動産テックはまだまだビジネスチャンスだらけです。

あなたの新しい視点が顧客に価値をもたらす事ができれば、未経験でも活躍の幅は広がってくるはず。

ぜひあなたが不動産テック企業で、業界を変える一手を打つことを楽しみにしています。