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高度地区とは?具体例をあげながら解説

高度地区ってなに?

高度地区は、建築物の高さの最高限度又は最低限度を定める地区のことをいいます。

日本には用途地域という地域が定められているエリアがあり、様々な高さに関する制限があります。

低い建物しか建てないでくださいね、という決まりや、中高層の建物を建ててもいいけど、高さを守ってくださいね、といった決まりです。

それなら、用途地域の決まりだけで十分じゃないの?

用途地域の制限だけでは、建築物の高さをコントロールするには限界があるため、各自治体は用途地域に重ねて「高度地区」を定めることができるようになっています。

似た言葉に、高度利用地区という言葉がありますが、意味が異なりますので意識しておきましょう。

高度地区の具体的な例

例えば、兵庫県尼崎市を例に挙げてみます。

色がついている地域が、高度地区に指定された場所になります。

尼崎市の高度地区位置図尼崎市HPより

高度地区位置図

高度地区は、思ったより多くの地域に指定されているんだね。

尼崎市は、第5種高度地区まで定められており、それぞれに高さの制限が決まっています。

尼崎市の高度地区の種類(HPより)

第1種から第5種までの高度地区規制内容一覧

これらの制限は、地域によって違います。

上記で見た例は、尼崎市で、第5種までの高度地区が存在しています。

例えば西宮市では、第10種高度地区まで存在し、神戸市では第8種地区まで存在します。

神戸市の例が分かりやすいので、一部紹介します。

神戸市の第1種・第2種高度地区のイメージです。色がついている範囲内で建物が建てられます。

神戸市の第6種・第7種高度地区です。

まとめ

高度地区は、それぞれの行政によって異なります。

調べたい地域を「●●市 高度地区」とGoogleで調べると、高度地区を調べることができます。

最後になりますが、高度地区は、都市計画法9条で以下のように定められています。

高度地区は、用途地域内において市街地の環境を維持し、又は土地利用の増進を図るため、建築物の高さの最高限度又は最低限度を定める地区とする。

都市計画法第9条18

ご参考になれば幸いです。

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