こんにちは、不動産のOTOMO(@zebrakun24)です。
今回は、不動産のブログを運営し、かつマーケティング歴7年の私が、ブログ集客のメリットを解説します。
結論、ブログは不動産の集客に最強であるということです。
不動産の集客は、売りたい・買いたい、どちらもありますが、どちらにも共通する考えです。
個人でも法人でも共通することなので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
- ブログをやるべきかどうか迷っている、効果を知りたい
- どのような内容を書けば良いかわからない
- ブログが続かない
- 脱ポータルしたい
目次
不動産ブログで集客するべき理由の結論
私がブログに取り組んで得られたものは、以下の3つです。
- 信用度が上がる
- 広告費が下がる
- 資産になる
一つずつ解説していきます。
信用度が上がる
信用度が上がるという点について。
私たちは、初めて会う人をどのように信用するでしょうか?
初めて挨拶をして、人となりを見る。
清潔感があるか、話に嘘はないか、コミュニケーションがスムーズか、様々な理由があると思います。
これは、レベルが上がれば上がるほど、信用を築くというのは中々に難しいことです。
日々の積み重ねにものすごい時間もかかります。
そんな時に役立つのがブログです。
お客さまの大切な資産である不動産を扱うには、信用できることは絶対条件です。
本来、長く付き合った上でビジネスが始まるのが本来ですが、今は、そもそも出会わなくなってきた時代です。
コロナでライフスタイルも変わって、まずWEBでいろんな情報を取得する人が増えています。
その中で自分の考えをわかってもらうことは、中々に難しい。
特に、広告は広告と見抜かれる時代です。
大量の広告費(TVCM等)をかけて、大衆に訴えかける広告を打つ時代は終わりました。
大手企業の戦略です。
興味がある人が、わざわざ調べてみにくるのがブログです。
見せたくないものを見せるわけではありません。
これは、自分がYoutubeで見たい動画を調べてみる行動に近いかもしれません。
どんな人が見に来るのか?課題を抱えた人です。
その課題を解決し続けることで、信用度が高まります。
どのような内容を書けば良いのかは後ほど解説します。
広告費が下がる
不動産会社にとって広告費は命です。
買いたい反響であれば、ポータルサイトはまず利用されている会社が多いでしょう。
売りたい反響であれば、査定サイトやチラシ、DMなど大手をはじめとした各社が競合合戦になっているところです。
広告費は、かければかけるだけ露出が増えます。
不動産業界の広告は反響型課金が多いので、広告したけど全く効果がなかった、というケースは少ないです。
それでも、反響の確度が薄いという課題はどこの不動産会社でもあります。
広告を否定するわけではありません。
ただ、目的により手段を使い分けないと、ポータルサイト一つに依存することは危険です。
業種によりますが、例えば同じ物件がポータルサイトに載っていたとして、お客様はどちらに問い合わせするでしょうか?
そのポータルサイトでの写真の掲載のされ方や、情報量の多さももちろん大切です。
ただ、それと同じ量と質の情報がブログで表現できれば、自社サイトから集客することも可能です。
これまで10の反響を広告で取っていたとすれば、そのうちの1の反響がブログになることで、実質10%の広告費がカットできるようになります。
資産になる
資産といえども、決算書に載らない資産です。
さまざまな捉え方ができますが、私が感じるメリットは以下の点です。
- 会社の営業日以外でも営業してくれる
- 寝ていても営業してくれる
- 広告をやめても、ブログは残る
- 維持コストが月数千円レベル
- 人材教育に生かせる
- 専門知識が身に付く
資産とは、その物自体がまた何か新しく生み出すものだと考えます。
不動産で言えば、家賃を生む不動産です。
ブログは、お客さんとの接点を生んでくれる資産でありながら、投資もそこまで必要ではありません。
さらに、広告ではないので、価値観に合った人がファンになる。インプットとアウトプットが増えるので、知識の質が増える、広告をやめてもそのブログは残り続ける。
それらが良いスパイラルを生むと、良い問い合わせが生まれます。
どういう問い合わせを取りたいかによりますが、私の場合でも月に1万人以上、4件以上は目的にあった反響(ゴール)をわずかなコストで獲得できています。
これを広告でまかなおうとすると、結構な費用が必要になりますが、今のところ広告費は0円です。
それでも不動産会社がブログをやらない理由は何か?
そんなにいいのだったら、なぜ皆やらないのか?
理由は簡単で、続かないからです。
もっと言えば、続けても結果が出ないので、効率の良い有料広告の方が楽だからです。
なんだかんだ言って、ポータルサイトや査定サイトの集客力はすごいです。
不動産会社が1からあの仕組みを作ることは、中々にできることではありません。
ただ、有料広告だけに依存してしまうと、広告効果が改善しないデメリットがあります。
不動産のシステムは、不動産会社が楽になるように作られています。物件登録にはコンバートシステムがあり、図面チラシも楽に作れます。
それはとてもいいことですが、自前で集客する仕組みを作っておかないと、搾取される構造になってしまっていると感じます。
今うまくいっていても、いつどうなるか分かりません。
例えば、ポータルサイトが値上げをしても、そこに依存し続けてしまうのは、不動産会社としては歯痒いところです。
あくまで私の考えです。
だからこそ、ブログでも何でもいいのですが、コツコツ資産を貯めておくことが必要です。
収益を生む不動産をリフォームするように、ブログも手間暇かけて、育てていくと、後々ものすごい効力を発揮します。
不動産ブログではどのような内容を発信すべきか
基本的な考え方としては、困りごとを解決できるような記事を書くことです。
日常や、スタッフだけのことを書くのではありません。
結果が出る記事には、大きくは2つのポイントがあります。
- 需要がある記事
- 役に立ったと思われる記事
これは難しく考える必要はありません。
需要がある記事
例えば、このブログを例にすると、不動産業界に転職したい人向けに記事を作っています。
私は、宅建の勉強をしていたとき、Youtubeを利用していましたが、おすすめチャンネルを紹介しているブログで納得できる内容のものがありませんでした。
そこで、当時の自分に向けておすすめの宅建Youtubeチャンネルを書いてみました。
【厳選】宅建独学におススメYoutubeチャンネルと活用方法
すると、このブログで一番みられる記事になり、アクセスも1日多い時で100PVぐらいの人気記事に成長しました。
これは、当時の私と同じような宅建受験生が一定数おり、かつ宅建ユーチューブでおすすめのものはないかな?と調べているわけです。
その需要の調べ方は色々ありますが「Googleのキーワードプランナー」というツールで、どの程度検索されているのかを調べられたりします。
テクニックは、また別の記事で解説したいと思います。
役に立つ記事
そして、需要があり、見に来てくれる人がいたとします。
役に立ったと思われた場合、その記事がシェアされたり、長く読まれると、Googleの評価が上がることで、他のブログより上位に表示されることになります。
私のブログは200記事以上ありますが、この1記事がアクセスを稼いでいます。
そこに行き着くまでに、多くの時間がかかりました。
これを自社(自分)に当てはめて考えます。
例えば、
- 中古物件が得意
- 特定のエリアでの取引が得意
- 他社にない取り組みをしている
など、書けそうなことをまず考えてみます。
次に、お客さんはそれを知りたいかという点も考えてみます。
中古物件の売却で、特定の地域で売れるか悩んでいる人
に向けて、どういう検索をするだろうか?と想像しながら記事を書きます。
よくある悩みとして、ネタがないというものが上がりますが、無理矢理ネタを作ってなんとか書いていきます。
すると、どんどんネタが出てきます。
また、便利なサイトにキーワードツールがあります。
このようなツールも使いながら、ネタを出していきます。
インプット→アウトプットにもつながるので、自身の知識、社員全体の知識の底上げも出来ます。
私のお勧めとしては、まずは、以下の通り。
- お客さんとの会話を記事にする
- 社内での会話を記事にする
- 成約事例を紹介する
ブログが難しければTwitterとかでも良いと思います。
とにかくまずははじめること。これに尽きると思います。
ブログはWordpressと言う無料で使えるものをお勧めしています。興味がある方はこちらも合わせてご参考ください。
【10分でできる】不動産ブログをWordPressで作ってみよう!
不動産会社ブログのデメリット
なお、そんなブログですが、もちろんデメリットもあります。
方向性を見誤ると、結果が出ない
先程の繰り返しになりますが、
目的や戦略をまず決めておくことです。
なんのためにやるのか?
不動産会社に取って、課題は山積みです。
- 不動産購入をして欲しい
- 売却査定を取りたい
- 管理を取りたい
- 採用したい etc…
これ以外については、自分が楽しんで続けている習慣があれば、それはそのまま続けていく方がいいです。
例えば、地域の情報を発信するといったようなこと。
しかし、ゼロからであれば、失敗しやすいです。
時間が無限であれば良いですが、ある程度目的を定め、目標を作って行った方が続けることもできます。
私も今でこそ、不動産ブログを続けていますが、これまで何十ものサイトを立ち上げて、結局手付かずになったものもたくさんあります。
何かを犠牲にする必要が出てくる
何かを得るためには何かを捨てなければいけません。
私は、以下のことをやめました。
- 飲み会
- ランチを人と食べること
- Youtubeで娯楽を見ること
これをしなければならない、というわけではありません。
人との出会いも大切ですが、私は1年間引きこもる、と決めてブログをやりました。笑
時間は本当にないのか、本当に他の広告の方が有効なのか、改めて考えてみる必要があります。
中途半端は、おそらく続きません。
不動産で考えても、片手間でできる仕事ではありません。
その中でも「何とか時間を見つけてやる」という覚悟がないと、挫けてしまいます。
全て犠牲にする必要はありませんが、日々の活動の中で、無駄な時間はないか?それをブログに費やせないか?
そのように考えることが大切だと思います。
結局、私もそうでしたが、毎日2時間チラシを配布する時間を作っても、私自身が動かなければ、それは止まってしまいます。
その2時間をブログを書く時間に充てることにしました。
全く結果は出ないですが、1年後を考えてみます。
後々かなり楽になります。
1年後もチラシをまき続けているか、ブログが勝手に集客してくれているのか。
同じ時間を使っても効果は明白です。
これが、冒頭で述べた「資産性」です。
自分が動かなくても入ってくる家賃のように、自分が動かなくても反響が来るようにしておいた方が楽です。
それを、全くの立ち上げからやるのは厳しいと思うので、ポータルサイトや広告運用と並行してやっておくことをお勧めします。
結果が出てきたら、徐々に比率を切り替えていけば良いと思います。
まとめ
この記事は、ブログを中心に取り上げましたが、大切な考え方は資産を作るということです。
不動産会社における広告費のインパクトは本当に大きいです。
利益が大きいので、元を取ればOKという考え方に至ることも多いですが、集客の考え方を変えることで、利益は大幅改善します。
不動産業の利益を上げることで、一つ一つの会社の利益も上がり、また新しいアイデアも生まれればいいなと、一個人として思います。
ブログを始める時には、ワードプレスというツールをおすすめしています。
これを読んで初めてみたい、と思われた方はぜひ参考にしてみてください。