不動産屋って全国にどのぐらいあるの?
普段街中で暮らしていると、駅前の不動産屋さんをはじめとして、多くの不動産屋を見かけることがあると思います。
全国でどのぐらい不動産やさんがあるのかを調べてみたところ、コンビニの数より多いことが判明しました。
以下、グラフで整理してみます。
全国の不動産会社の数
まず、公益社団法人不動産流通推進センターが公表しているデータを見てみましょう。
同センターが発表している不動産統計集によると、不動産業の法人(事業者)数は、平成30年で、約34万ヶ所(337,934所)となっています。
この数字は、年々増え続けており、30年以上前と比べると、約9万5千件も法人数が増えていることになります。
以下は平成26年までのデータですが、5年ごとに上振れで推移しています。
数字だけではピンとこないかもしれませが、具体的には、全産業に占める比率が12.0%、つまり10社に1社以上が不動産会社という計算になるので、とても大きい数字になります。
なお、この数字は「不動産取引業」と「不動産賃貸業・管理業」の合計の数字です。
不動産業の中でも色々あるんだ・・・
不動産業と宅地建物取引業は、厳密にいえば違います。
不動産業と宅建業の違いについて
いわゆる「宅建業」の免許が必要なものが「宅地建物取引業者」となり、「不動産業」の中に「宅建業」という概念が含まれます。
宅建業者・・・宅建業法が適用となる業者。不動産を不特定多数に反復継続して行うことを業とする者に適用されます。街中の不動産屋さんは、大体このパターンが適用されています。
不動産業(宅建業以外)・・・いわゆる宅建業法の適用がないジャンルです。大家さん、貸家業なども含まれます。自ら貸主のパターンもこのパターンです。
一般的な街の不動産屋さん=宅建業者のイメージと思っておいても良いと思います。
そして、宅建業者数の推移は、以下の通り約12万5千社あります。
そして、宅建業者と宅建業者以外の割合をグラフ化してみましょう。
半数以上は、宅建業者ではありません。
個人投資家や不動産オーナーなども含まれるのでしょう。
気軽に法人だけ持っている、というような方も含められているイメージです。
しかし、それだけ不動産に関わる人が多い、巨大産業になります。
不動産会社とコンビニの数の比較
それでは、コンビニと比べるとどうなのか?
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会のコンビニ数のデータによると、平成30年度では、約5万5千件となっています。
この時点で宅建業者とも2倍以上の差があり、不動産業の法人数と比べると、6倍近い差があることになります。
こちらもグラフにしてみましょう。
不動産事業者数ってこんなにあるんだなあ・・・
もちろん年度によって上下に推移しますが、数の多さに圧倒されるばかりです。
それと同時に、まだまだビジネスチャンスも多く、変化が必要な業界であるとも思います。
不動産業界は今後どうなっていくのか?という点もまとめていますので、是非ご覧いただきたいです。
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