不動産業界で挑戦する方への取材シリーズ。
今回は不動産SNS『ウチカツ』を運営する株式会社ドリームプランニング様に、サービスを行っている背景やどんな機能があるのか?を聞いてみました。
サービスの内容、一括査定サイトや不動産ポータルサイトとの違いが気になる方は是非ご覧ください。
株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人 さん
昭和56年生まれ。埼玉県春日部市出身。法政大学卒業。フリーカメラマンを経験後、平成23年、不動産会社に入社し新築・中古物件の営業に携わる。30年、創業者の父が社長を務めていたドリームプランニングに入社し、令和2年8月から現職。底地・借地、再建不可、市街化調整区域、傾斜地、私道など、売却で難しい不動産の買取、販売を得意としている。
ウチカツとは?
ウチカツとは何でしょうか?
ウチカツは不動産会社が無料で集客できる不動産SNSです。大きく物件掲載・一括査定・不動産相談ができるサービスです。不動産会社が販売物件を掲載することができたり、売却に困っている全国の方からの、相談や査定などを受ける機能なども備わっています。
現在の参加企業は2022年の5月8日にリリースして、ちょうど1年で200企業になりました。不動産の一括査定だけでなく無料相談や物件検索ができるサービスです。
1年で200企業はすごいですね!無料相談はどのようなサービスでしょうか?
不動産売却に困っている方が、ウチカツに登録している不動産会社に相談できる仕組みです。質問は匿名で、回答は不動産会社の実名で公開されますので、不動産会社側からすると、うまく回答することで信頼を高めるチャンスにも繋がります。
査定依頼をする前に専門家に相談ができる仕組みなのですね。イメージとしてはYahoo知恵袋のような。
はい、いきなり一括査定をするよりもまず相談したい方も多く、そのような方々にご利用いただいています。
ウチカツの3つの特徴
ウチカツを立ち上げた背景
ウチカツを立ち上げた背景は何でしょうか?
全国の良い不動産会社と困っている利用者さんをつなげたい思いが一番大きかったです。
元々、私たちは、自社で集客するために売却についてコラムを150記事以上書いており、日本全国から不動産の相談をいただいていました。しかし取り扱う地域で、条例や慣習が異なるため、相談者には一般的な回答をしたうえで、条例によって判断が分かれる相談については地元の不動産業者を紹介していました。つまり、全国から多くの不動産の相談が寄せられる中で、専門家に相談する術がないことを知ったことがウチカツのサービス開発の最初の要因となりました。
地域ごとに不動産会社を探すのはとても労力がかかります。
そうですね。これまで、不動産に関する悩みを抱えた方は、地域の不動産会社を一軒ずつ回ったり、インターネットで全て検索するしかありませんでした。一軒ずつ不動産会社を回るのは大変ですし、不動産会社の中にはホームページを作成していない会社も多くあります。そのような会社でもウチカツを通して自社の良さが表現できれば、複雑な不動産売却に悩んでいる人とのマッチングの助けになるのではないかと思い、立ち上げました。
不動産会社探しの新しい選択肢になりますね。
また、適正な運営をするために広告表記も大切だと考えています。昨今SNSが広まると同時に問題になっているの広告の表現です。SNSは自由に投稿できる分、公取違反になってしまうリスクもあります。ウチカツではフォーマットを用意することで、全国の不動産会社が規則を守った上で利用してもらえるようにしています。
SNSの広告規制も今後より一層重視されそうですね。
ウチカツの今後
今後のウチカツが目指すビジョンはどのようなものでしょうか?
ウチカツを誰もが気軽に利用できることで、空家問題の解消にもつなげていきたいと考えています。例えば低廉な空き家を預かったとしても、広告費の関係からネット上にUPしない会社さんもあると思います。ウチカツを利用して広告費をかけずに募集ができる会社が増えれば、もっと全国の空き家が世の中に出て、流通も盛んになっていくと思っています。
より流通が進んでいくといいですね!最後にこれからの不動産業界にかける思いをお聞かせください。
国内外問わず広い視野を持つことが大事と思っています。不動産テック領域でも、世界を見れば日本の市場規模はまだまだ小さいですし人口も減少していきます。日本の不動産会社が生き残っていくために、世界を見ながら活動の幅を広げて不動産業を行なっていきたいと考えています。
ありがとうございました。
最後に
以上、今回は株式会社ドリームプランニングの高橋様に、ウチカツとは?というお題で色々とお話伺いました。
また高橋様の奥様は、Twitterで「フドジョ(不動産×女子)」というアカウントを運営されています。ぜひフォローされてみてください。
不動産業界で働く女子を増やしていきたいと思い、情報発信を続けています!女性ならではの視点で住まいづくりを提案できることも多いので、ぜひ興味のある方は一緒に働きましょう♪