不動産ライター・編集者募集中

【事例あり】40代(ミドル・シニア)の不動産転職は難しい?周りの成功例をもとに解説

こんにちは不動産のOTOMO(@zebrakun24)です。

私は現在不動産業界にいますが、40代、ミドル・シニアの方で転職をされている方は圧倒的に多いように感じます。

今回は、40代以上の転職戦略論を考えます。

この手の話は年齢区切りで語られがちですが、世にいう限界説などは重要ではありません。

重要なのは自分に照らし合わせて考えることです。

個々のこれまでのキャリアや経験、人間関係によって大きく変わります。

今回は、私の身の回りで40代以上の方で成功されている事例をもとに紹介しながら、転職の戦略を考えてみます。

実際に、ベテランの先輩方にうまくいっている方、うまく行っていない方それぞれの意見も聞いてみましたので、それを踏まえてお話ししていきます。

40代で不動産業界の転職は可能なのか

結論可能です。

その昔は「終身雇用」が定説とされていましたが、今や日本のトップ企業であるTOYOTAでさえ、それは難しいと唱えたこともニュースになりました。

世の中は急激な転換期にあり「35歳転職限界説」ももはや幻となりつつあります。

「35歳転職限界説」が覆り始めたのが、2000年代後半です。リーマン・ショック以降、ミドル層の転職マーケットはさらに拡大を続けます。2021年上期時点での36歳以上の転職決定数は、13年と比較しておよそ2.8倍にまでなっています。

日経スタイルキャリアより

加えて、日経スタイルによると、21年にはミドルの転職件数は建設・不動産においては「118%」前年と比べて増えており、ミドル世代のニーズが高まっています。

40代で不動産業界に転職した事例紹介

実際の事例を見ながら、どのようにしてキャリアアップを図っていくか、いくつかの方の事例を見てみましょう。

実際の私の知人が転職した話を聞いた話がベースになっています。

40歳で不動産業界未経験で東証一部上場企業へ

最初の話は、私の元同僚の先輩です。

当時、彼は全く違うIT業界で法人営業を行なっていました。

営業のセールス経験は凄かったものの、その後自身で起業、再就職などいくつかのキャリアを重ねていました。

直近の会社がベンチャーということもあり、安定した会社に転職したいと言っていました。

そこで人材紹介エージェントに登録して転職したようです。

結果的に、結構ハードで噂な会社(東証一部)に転職が決まったようでした。

ちょうど事業用専門のチームができたところで、うまくマッチングしたとのこと。

話を聞いていると、そこまでハードではなく「自らポジションを作りに行った」とのことです。

最初は相当苦労したようですが、今は楽しく働いているようです。

私は当時、すごいなーと思っていたのですが、まさか私自身も不動産会社に転職するとは夢にも思いませんでした(笑)

今では、一緒に仕事をしたりもしています。

営業力を買われて転職したケースです。

42歳で大手仲介会社から地場不動産会社に転職

次は、私が最初に教わった上司の話。

元々大手仲介会社でかなりの高給を得たそうですが、仕事がハードすぎて将来を考えていたとのこと。

そんな折に、取引先の不動産会社から誘われて転職したそうです。

大手といえども、部署や支店によっては結構ハードなところもあります。

前職で昇進を打診されながらも、キャリアに迷われていたところを、取引先の社長から誘われて転職を決断したようです。

結果として、年収の待遇もそのままに休日確保、残業も無くなったようです。

誘われるということは、それだけの実力があったためで、辞めるときにも会社にかなり引き止められたようです。

今の環境で活躍していて引き抜かれたパターンです。

OTOMO
OTOMO

まさに自分が引き抜かれる、というのは理想の形です。

50代で金融業界から不動産未経験で転職

そして、不動産業界未経験。元金融業界一筋ででそこから不動産業界に転職をされた方がいます。

これまでのキャリアと不動産の業務が重なる点が多く、実務経験の多さを評価され、転職が決まったようです。

不動産会社は、物件を仕入れるために融資をする必要があります。

その方は、金融業界における豊富なネットワークと融資実績をもとに、不動産会社からしても欲しい!と思われる人材であったようです。

経験を多く買われて転職したケースですが、思いもよらぬオファーがあるようでした。

40代、ミドル・シニアの転職で大切なこと

40代の転職のキモは、やりたいことよりできることです。

20代はポテンシャル採用がメインです。

30代は、社会人経験が10年以上になるため、企業のニーズを自分が提供できるかが重要です。

40代は、専門性・人脈などを駆使した転職活動がメインになってきます。

いわゆる、その企業のインフラになれるかが転職を成功させるキモです。

例えば、私たちはガスや電気を使うときに、それが高いから払わない、という選択を取れません。

企業からしても

  • 利益を上げることができるか
  • 会社のビジョンを達成できるか

これを達成してこそ、給与や待遇も良い状態で転職できます。

そのため、利益を上げることができる実績があり、会社のビジョンを達成できる。

40代以上のミドルにはこの経験が求められます。

それを証明するためには、これまでの自分が培ったスキルの整理と、業界研究が欠かせません。

これから不動産業界に求められることは、時代の変化とともにどんどん変わってきていますので、その点も研究していく必要があります。

▼関連記事

【業界の今後】国交省不動産業ビジョン2030をわかりやすく解説

具体的な転職の戦略ステップとしては、以下の流れです。

これは不動産業界に限った話ではありませんが、好条件で転職し、活躍している方はだいたいこのステップを踏んでいるように思います。

  1. 自分のスキルを棚卸しする
  2. 業界研究・企業研究をして、相手の求めるものを知る
  3. 自分のスキルで活かせそうなものをPRする
  4. 企業に欲しいと思われる
  5. 転職先で実績を出してやりたいことを提案する
OTOMO
OTOMO

まずは自分のスキルとじっくり向き合うことが大切ですね。

40代の不動産業界の転職のまとめ

40代で不動産業界転職は結局ありか?

一つ基準としてあるのは「他から声がかかるかどうか」です。

取引先や知人から、ぜひうちに来て欲しいというオファーを受けると可能性も広がりますし、それが市場の評価にもつながります。

まだそのような声がけがない方は、自らリアルの知人やSNSなどを含めて発信することもお勧めします。

不動産業界は40代でも未経験挑戦は可能です。

その分自身ができることのPR、どういうプロセスで結果を出せるか、という視点も欠かせません。

X(旧Twitter)では、ほぼ毎日不動産関連のニュースを配信中です!
ぜひXフォローしてください♪