こんにちは、不動産のOTOMOです。
2023年に新設された賃貸住宅メンテナンス主任者資格を受けてみたので、流れを解説します。
「賃貸住宅メンテナンス主任者が気になっている」「受けてみたいけどどんな試験?」と気になっている方は、ぜひご参考ください。
目次
賃貸住宅メンテナンス主任者とは?
賃貸住宅メンテナンス主任者の概要です。
賃貸住宅管理業者等が身に着けておいた方が良い賃貸住宅(低層アパート)の設備や維持保全における全般的な基礎知識を体系的に学べる公益財団法人が認定する資格です。実務に沿った内容なので現場で活かせる知識が身に付きます。
公益財団法人日本賃貸住宅管理協会ホームページ
申し込み状況
また、申込者数は想定の1000人より大幅に越え、23年度末には3100人が申し込み済とのことでした。
その後、15日時点でさらに受験申込者数は増加しています。
12月15日までの受験申込者数は1万583人、合格者は5,586人。2022年12月から23年1月に行なった「賃貸住宅メンテナンス主任者研修」の受講者で移行完了手続きを終えた者も合格者とみなされ、有資格者は合計で5,778人となった。受験者の属性は、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者の有資格者が上位を占める。
R.E.port「不動産ニュース」
これらのことから本資格の反響や需要は強いことがわかります。
試験の概要について
試験の概要は以下です。
オンライン試験で、試験も申し込み後いつでも(期限内であれば何度でも)受けることができるので、国家資格に比べると取り組みやすいでしょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験方式 | オンライン試験(IBT方式) |
試験時間 | 120分 |
受講料 | 9900円(税込)※テキスト・講習動画・試験料等含む |
出題範囲 | 賃貸住宅の建物・設備の基礎知識 |
問題数 | 100問(正誤式) |
合格発表 | 試験修了後即時 |
合格後 | 認定証書ダウンロード可能 |
受験申込開始 | 令和5年11月6日(月) |
賃貸住宅メンテナンス主任者試験、申し込みから受験までの流れについて
まずは公式サイトから申し込みを行います。受験料は9,900円(税込)+事務手数料495円です。
申し込み後、受験者用Mypageとテキストが送付されます。Mypageではすぐに動画が見れるようになるので、テキスト到着前から勉強開始は可能です。
試験も、そのまま受験することも可能です。
テキストについて
テキスト到着は昨年時点で約2週間程度でした。
テキストは分厚いものの、賃貸住宅のメンテナンスや設備が非常に体系的にまとめられており、このテキストだけでも私は非常に価値があると思いました。
実務に即した形でまとまっているため、現場でもすぐに使えそうですし、今後も手元に置いておきたい一冊です。賃貸管理実務をされている方、特にこれから不動産業界に入り、業務を行う方には結構オススメです。
学習プログラムについて
実務者が監修した現場に即した学習範囲は、WEBサイトによると以下の範囲です。
- 賃貸住宅のメンテナンスの重要性
- 建物・設備の基礎知識
- 修繕対応から学ぶ設備の基礎知識(給排水設備、ガス・電気設備、雨漏り)
- 消防設備の基礎知識
- 外部改修工事の基礎知識
- 巡回点検業務のチェックポイント
- 法令点検とコンプライアンス
- 原状回復工事
試験について
私は一通りテキストを通読して受験しました。
オンライン(IBT方式)、制限時間は2時間、正誤式(○×)、100問という構成です。
試験自体は基礎的な知識があれば問題なく合格できると感じました。
合格基準点は分かりませんが、テキストを見ながら受験することも可能です。
合格証について
試験は合格後、受験Mypageからダウンロードすることができます。1月3日に受けました。
AIメンテナンス主任者の使用
合格後は、AIメンテナンス主任者が利用できます。
いわばメンテナンス専門のChatGPT的なイメージでしょうか。
現場でスマホからわからない用語をすぐに調べられそうなので、便利です。
賃貸住宅メンテナンス主任者、資格取得のメリット
試験もそうですが、テキストや動画でもこれ知らなかったと言う知識もたくさんありました。テキストと動画をもとに自身のスキルアップに繋げられる点がいちばんのメリットと感じます。
宅建試験では、基本的に宅建業法や都市計画法など法律がメインに問われますが、本試験は主に実務や現場でも良く出る知識を中心にアウトプットやインプットできます。
国家資格のような独占業務はありませんが、一般の方やオーナーの方とコミュニケーションを取る際に、名刺やプロフィールに記載することで、コミュニケーションのきっかけにもできそうです。
会社としても、業務に関わる方が受けていることで組織全体の教育の底上げにもなりそうな。
管理以外の業務に関わっていたとしても、やはり建物の管理やメンテナンスは切っても切り離せません。
資格も新設されたばかりなので、これからの制度はウオッチしていきます。
いずれにせよ、資格取得は目的ではなく、その資格を活かしてどうするか?自分次第です。
もし興味がある方はぜひ受験されてみてください!
ホームページはこちらから