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不動産業界の人手不足解決に向けた宅建取得支援「宅建チャレンジbyフォーサイト」とは?

本記事はPRです。

少子高齢化、リスキリング、転職市場の活況、人材や教育に関する言葉は聞かない日がないほど熱を帯びています。

不動産業界でも人手不足に伴って、さまざまな変化が起きています。不動産会社が優秀な人材を、そして転職したい方はどうすれば理想の転職を実現できるのでしょうか。

今回は、コラボしているLIFULL HOME’S 不動産転職事業の國松さんに、不動産業界の人材課題、そして新しく始まった「宅建チャレンジbyフォーサイト」とは何か?を深掘りして聞いてみました。

不動産業界に転職したいと考えている方、人材採用にお悩みの不動産会社さまにぜひお読みいただきたい記事です。

今回の取材の要旨

  • 人手不足と言われている現在、不動産会社は何をすべきか
  • 不動産会社の採用現場で何が起きているのか
  • LIFULL HOME’S 不動産転職事業が就業サポートや資格取得支援を行う理由

今回取材した方

LIFULL HOME’S 不動産転職事業 CEO 國松 圭佑
2017年に株式会社LIFULLへ中途入社。LIFULL HOME’Sの広告営業部門のリーダーを経験し、2022年には年間トップセールス受賞しました。社内新規事業コンテストSWITCHにて、不動産領域特化採用支援サービス「JOBRIDGE」に入賞を果たし、現在はLIFULL HOME’S不動産転職事業 CEO として従事。

※本インタビューの内容は2024年4月5日時点の内容です。

聞き手:不動産のOTOMO

LIFULL HOME’S 不動産転職事業とはなにか?事業を始めたきっかけ

ー今日はよろしくお願いします。まず、LIFULL HOME’S不動産転職事業とはどのような事業でしょうか?

國松さん:よろしくお願いします。LIFULL HOME’S不動産転職事業は、不動産業界に特化した、不動産業界で働きたい人と事業者をマッチングする事業です。ミスマッチをなくすために、資格取得から就業サポートまでをワンストップで行っています。

事業化したのは2023年10月ですが、それまでは2022年の10月は1年間検証期間でした。

ーこの事業を始めたきっかけは何でしたか?

國松さん:HOME’Sの広告営業時代に、不動産会社が採用に大きな悩みを抱えている場面に直面したことがきっかけです。企業の求人票と実際に入社した後の働き方に違いがあるなど、お互いにギャップがあるシーンにもよく遭遇しました。

その悩みを、HOME’Sとして介在すればミスマッチがなくせるのではないかという発想がスタートです。HOME’Sでは集客支援だけではなくて事業支援も行っているので、クライアントの悩みを解決する商品の一つとしてあればいいんじゃないかな、と。最初から事業化を目的としていたわけではなかったですね。

ー現場のリアルな悩みに向き合っていたのですね。始められてからはどうでしたか?

最初は売上よりも、目の前の求職者さん一人に向き合っていたり、集客が増えないことと向き合っていました。事業環境をいかに作るか?がメインでした。LIFUlLLとしても人材業界はゼロからの挑戦だったので、ノウハウもありませんでしたが、初年度は目の前の人がどれだけ喜んでくれるかに集中しました。

フラットな情報はどこで手に入れることができるのか?求職者の悩みとは

ー実際に求職者さんの反応はどのようなものでしたか?

國松さん:最初の頃は私のTwitterアカウントに直接DMをいただくことが多かったです。

「不動産業界はブラックなイメージがあってどこに相談していいか分からない」「既存のサービスに相談しても、意向と違う求人を紹介された」「どこに行けばフラットな情報が得られるのか分からない」そんな声をよく聞きました。

まずは、LIFULLの企業理念である「利他主義」というビジョンを説明して、求職者さんにフラットな情報を提供することを理解していただきました。安心して活動を進めてくれた方も多かったです。多くの方と面談しましたが、一人一人不動産業界で実現したいことが異なります。その支援を実現できれば、なくてはならないサービスになっていくのではないかと思っています。

ー事業ありきというよりかは、積み上げていく中で大きくなっていったという感じなんですね。

國松さん:そうですね。不動産業界は人手不足が続くことは明確(※)なので、課題を検証することよりも、求職者さんがどういうところに困っているか、確かめていく意味合いの方が強かったです。

また、不動産会社も採用に課題感を感じている市況感があり、採用のために変化する企業とそのままの企業が2極化しているタイミングでもありました。年間休日や労働環境、コンプライアンスを重視していたり、ここ数年で変わっている会社も実際あります。従業員を大切にし、その姿勢を守っていくことで従業員の定着率も上がっている印象です。時代の変化に合わせて制度を変えている企業は、やめにくくなっているし人も集まっている印象がありますね。

不動産業界の人手不足について

日本で少子高齢化が進むに伴い、不動産業界の就業人口年齢比も5年おきに変化しています。不動産業の従業員数は133.7万人、全産業に占める割合は2.7%と大きなインパクトがあります。しかし、2015年時点で60歳以上が約5割と高齢化が進んでいる現状があります。今後もこの流れは見込まれ、同時に人手不足も明白になってくるでしょう。

出典:国土交通省不動産業ビジョン2030参考資料

不動産業界で良い会社を見つけるためには

ー実際に事業が拡大する中で、不動産業界の課題感は事業立ち上げ時と今で変わりありませんか?

國松さん:不動産業界に関わらずですが、業務や仕事内容の属人性が高い点が一つ挙げられます。それによって、会社が同じでも支店によってカラーが違ったり、中小企業の労働環境が不透明になってしまう部分もあります。

ただ、最近では様々な変化が現場で起きています。透明感や採用のスピード感や高めようとしている企業は増えていて、選考フローを短縮したり、理念を伝えるための動画を作成、情報発信する企業も増えています。不動産業界経験者であれば、判断できるところも多いですが、未経験の方の場合は、特にその辺りの基準が分からないため、より採用を平準化できる仕組みを作るなどで、クリアにしていきたですね。

ーありがとうございます。今はどのような企業から求人依頼があるのでしょうか?

國松さん:今は多種多様な求人があります。社内で新規事業をやりたい、働きやすい、稼ぎたいなど。求職者の方からしても、一人一人違う求めるところが違うので、本当にマッチする、我々だから用意できる求人を揃えていくことを意識しています。職種で言えば、今は営業、施工管理、PMがメインですが、全職種は網羅していきたいですね。

また、大手企業様からの依頼も多く、大手の場合はワークライフバランスが担保できたり、個人ではなくチーム評価で見るなど、制度も整っています。経験者でないと難しいところもありますが、これまでバリバリ働いてきた経験者の方が家庭環境が変わったので落ち着いて働きたいなど、年代に合わせたニーズにも対応できると思っています。

ー経験者と未経験者の方が相談に来られる割合はどのぐらいでしょうか?

國松さん:未経験者、経験者半々ぐらいの割合です。当初は未経験の方のご支援が多かったですが、集客チャネルが多角化したり事業の認知度も上がってきたので、経験者の方も増えました。実際に支援した方は、未経験者も転職者の方も、充実して働かれている方が多いです。企業の方からも活躍していると聞くのはとても嬉しいですね。新しい方をご紹介いただりすることもあるので、ご縁もつながっています。

ー転職後もコミュニケーションが続いているのはすごいです!

実際の求職者インタビューはこちらから。

「宅建チャレンジbyフォーサイト」とは何か?LIFULL HOME’S 不動産転職事業 が宅建取得支援を行う理由

ー現在は、就業支援と併せて宅建の資格取得支援も行われています。なぜでしょうか?

國松さん:未経験の方の声がヒントになりました。

不動産業界にいきたくて宅建を勉強しているものの、転職する方法がわからない、情報が見つけられないという相談が本当に多かったです。そのような方々の力になれないかと考えました。不動産会社側からも、宅建士の母集団が集まらないということをよく聞いていたので、未経験の方でも宅建を取ることで開かれる可能性があるのではないかと思っていました。そこで2024年3月に宅建取得したい、不動産業界に転職したい、という本気の方に向けて「宅建チャレンジbyフォーサイト」というサービスをリリースしました。

ー宅建チャレンジbyフォーサイトはどのようなサービスですか?

國松さん:個人向けと法人向けのサービスがありますが、まずは個人向けの説明をします。

個人向けは自費で不動産業界に行くために、独学で宅建勉強しながら今頑張っている人が対象です。不動産業界に行きたい方に向けて、求人情報はもちろん、私たちが培った書類や面接対策のノウハウも提供します。希望になければ、開拓してきます。フォーサイトで宅建講座を受講していて、LIFULL HOME’S不動産転職事業を通して就業が決定すれば、先着で講座代が無料になります。

ーありがとうございます。数ある資格学校の中から、なぜフォーサイトさんとコラボを実施したのでしょうか?

國松さん:フォーサイトさんと1年前から取り組んできた連携がうまく行ったことが大きいですね。

元々、これまでも他の大手の資格学校や業界の専門学校で、宅建の資格の活かし方のセミナーを開催していました。資格は取得するまでがゴールではなくて、取得してからが大事といった内容です。学校さんも、資格を取った後にどう活かすかが課題に思われていました。

その中で、2022年10月からフォーサイトさんとある取り組みを始めました。具体的には、不動産業界に行きたい受講生の方の就業サポートを1年間で約300人行いました。面談を通して、未経験で不動産業界にいきたい求職者の方が、どのような不安を抱えているかを知ることができました。また、フォーサイトさんの受講満足度が高く、宅建講師である窪田先生への感謝度が大変高かったのも印象的でした。

ー1年で300名!すごいですね。

國松さん:皆さん真剣に悩まれていて、喋ることが苦手でも不動産業界で働けるのか、どういうふうに面接に進めばいいのか、など、悩みもそれぞれでしたが、密に面談しながら対策していきました。履歴書だけではなく、魅力のある方は直接企業の方に推薦して会ってもらうことで採用につながることもありました。

不動産業界に行くために宅建の勉強をしている人は本気度が高くて、その力になるのが楽しく、求職者の満足度も高かったです。そのような経緯があり「宅建チャレンジbyフォーサイト」の枠組みで、より求職者さんにメリットがあるような形にしたいと思ったことがきっかけです。

ますます高まる宅建士の重要性。取得や採用難易度も上がっている

ーこれまでは個人向けについて伺いましたが法人向けはいかがでしょうか?

國松さん:「法人向け」は、従業員の方に宅建を取得させたい企業様に向けたサービスです。宅建の取得だけではなく、LIFULLグループのシナジーを活かして、広告や教育など、事業の付加価値をつけられるような提案をします。従業員個人の独学に頼っている会社も多いので、教材や管理ができるチャレンジをお奨めしています。

ー会社側は宅建士の採用についてどのような課題を抱えているのでしょうか?

國松さん:確かに今は個人が宅建を取るのも、企業が採用するのも難しくなってきています。大手企業では、宅建士を全員持っていることが多いですが、中小企業では、社内の宅建士取得率もそこまで高くありません。どんどん店舗を広げている会社では、社員が退職すれば宅建士の割合が希薄化するので、それによって人事配置を決めるケースもあります。

ー特に中小企業の場合は宅建士の存在のインパクトが大きいですね。

國松さん:そうですね。大手企業だと時間とコストをかけて、宅建取得のための教育に費用をかける場合もありますが、そこまでのコストをかけられない中小企業も多いです。働きながら資格を取るのはかなりハードなので、そこも、バックアップできれば。LIFULL HOME’Sのお客さまも中小企業さんが多いので、力になれるところも多いと思います。

ー宅建チャレンジbyフォーサイトが広がって、こうなればいいなというビジョンはありますか?

國松さん:宅建があるかないかで出世に影響することもありますし、宅建持っている持っていないかで合格率が全然違います。宅建を取るには本気のバロメーターにつながりますし、合否を分けることもあります。やはり不動産業界では欠かせない資格でもあるので、就業支援に加えて資格取得を後押しできれば一番いいかなと思います。

未経験や本気度が高い人が活躍する世界が広がることで業界ももっと良くなると思っていますし、そのためには求人数を増やしたり、受け皿をこれからブラッシュアップしていきたいですね。

宅建士の必置義務と中小企業の割合について

宅建業を行うためには、5人に1人の割合で専任の宅建士を設置する必要があります。不動産取引業においては、9名以下の不動産事業所数は90%を超えており、小規模事業者における専任の宅建士が及ぼす影響度は非常に大きいと言えます。

出典:国土交通省不動産業ビジョン2030参考資料

今後の事業展開と202X年を見据えて

ーこれまでたくさんの方を支援された中で、特に印象的だったエピソードはありますか?

國松さん:今も関係が続いている方もいて、感慨深いエピソードがあります。私は5月から引っ越すのですが、家探しを未経験で転職支援した方にお願いしました。当時フォーサイトの動画を見ながら必死に勉強していた方で、一時は転職も諦めかけていた方なのですが、今では充実して働かれています。その方に仕事を依頼できたのはとても嬉しいです。

また、ある会社の役員をされていた方も支援させていただきました。色々なストーリーがありましたが、今は某大手の新規事業室で充実して働かれています。今では弟の方を紹介して頂き、キャリアコンサルティングを行なっています

ーそれは感慨深いですね!

國松さん:そうですね。そもそも、このようなエピソードがあったので、宅建チャレンジbyフォーサイトで不動産業界に行きたい方を応援することが、業界がよくなるきっかけになると思いました。その思いが実り、フォーサイトさんとベストな形で連携出来ているので、これからも広めていきたいですね。

ー最後にこれからの展望を聞かせてください!

LIFULL HOME’S不動産転職事業を不動産業界に行くなら一番最適なサービスとして、マッチング精度をブラッシュアップしていきたいと思っています。不動産業界でより頑張っていきたい人に向けて、ミスマッチングなく、その人のキャリアにプラスにつながる支援をしたいですね。

また、キャリア支援の文脈でいえば、売買や賃貸などの実務をはじめとした150以上の教育動画コンテンツ(eラーニング)もあるので、未経験者の人も学び直しをしたい人も無料で学べます。いますぐ転職したい訳ではない方も、資格取得支援や就業サポートのワンストップ化を追求していきたいなと思います。

ーありがとうございました。応援しています!

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編集後記

不動産業界や宅建について発信しているOTOMOブログですが、2024年3月をもって3年経ちました。私の不動産業界の体験談をもとに、業界や資格取得の魅力をフラットに伝えることをミッションに続けてきました。

その中でも、一番大きい取り組みがLIFULL HOME’S 不動産転職事業さんとのコラボです。最初は國松さんのnoteを見て理念に共感し、知人の方に紹介をお願いして今日に至ります。詳しい経緯は以下の記事をご覧ください。

【ご報告】JOBRIDGE様との連携・コラボ企画について

取り組みを始めてから1年間で多くの出来事がありました。國松さんをはじめ、実際に転職された方のインタビューやお話を聞くたびに、やはり不動産業界に行きたいけれど、情報がなくて困っている人もたくさんいるんだなと感じました。

そんな悩みを解決するこの事業で、1人でもミスマッチのない世界が実現していることは、私も嬉しく思います。

私自身、もっと早くに不動産業界と出会っていれば、もっと賢く生きていけたのではないかと思っているので、自分が知りたかった情報をもとにブログを書いてきました。

まさに本インタビューでも度々話題に出た、キャリア・教育・資格が向上し、さまざまなバックグラウンドを持った方が不動産業界で働くことができれば、もっと面白くなると思っています。この思いは3年前から変わっていません。

これからも、どこまで行けるかわかりませんが、不動産業界の良し悪しをフラットに共に伝えていけたらと思っています。

記事をお読みいただきありがとうございました!

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