こんにちは、不動産のOTOMOです!
週間コラム17回目は「不動産業の事業所の従業員数」をテーマに解説します。不動産会社といえば、大手デベロッパーと呼ばれる超大手から町の不動産屋まで、規模は様々です。
実際のボリュームゾーンはどうなっているのか?データで解説していきます。気になる方は是非ご覧ください。
今回利用するデータはこちらです。
前回は、社長の平均年齢と後継者不在率を解説しました。気になる方は以下の記事をご覧ください。
不動産業界の社長の平均年齢と後継者不在率を調べてみた【Vol.16】目次
不動産業の従業者規模別の事業所数は?
不動産業の資本金や従業員規模はどうなっているのか?それぞれデータを見ていきましょう。
資本金規模別の法人数
資本金規模別の法人数を見ると1千万円未満が全体の64%を占めます。
従業員規模別の事業所数
従業員規模別の事業所数を見ると10名未満が全体の9割以上を占めます。
中でも1〜4人は約86%で、5〜9人は約10%で大多数は4名以下であることがわかります。
業態別の売上金額、企業等数、従業者数等構成比
業態別(開発・流通・賃貸・管理)の総売上、企業総数、従業者総数です。
グラフから表にまとめてみましょう。
割合 | 開発 | 流通 | 賃貸 | 管理 |
---|---|---|---|---|
売上金額 | 28% | 12% | 46% | 14% |
企業等数 | 5% | 12% | 74% | 9% |
従業者数 | 10% | 18% | 53% | 19% |
賃貸業が企業数は75%と圧倒多数を占め、売り上げ金額と従業者数も約半分を占めます。いかにウエイトが大きいかわかりますね。
一方開発は企業数は5%と少数ながら売り上げ金額は全体の約3割を占めるほどのインパクトがあります。
構造を知ると、不動産業界がさらに面白くなります。
それぞれどのようなビジネスモデルなのか?特徴があるのか?詳しく解説した記事もありますので、合わせてご参考ください。
【保存版】不動産業界とは?仕事内容をわかりやすく解説!構造から知っておこう不動産流通業だけに絞っても9割以上
先ほどの数字は取引業、賃貸業が対象でした。流通業に絞ってみると10人未満は91.5%と9割を超えています。
全産業では76.9%なので平均よりも15%近く高く、小規模事業者が多いという特徴がある業界です。
中でも1〜4人の割合は7割と、全産業よりも高いですね。特に流通の不動産業は、少人数でも効率的に利益を稼ぐことができます。エリアや取り扱う価格帯、売買か賃貸かによっても違いますが、小規模事業者が多いという点は不動産業ならではの特徴です。
まとめ
今回は不動産業の従業者数の割合を見ていきました。
皆さんの会社は何人ぐらいでしょうか。Xでアンケートとってみても面白いかもと思いました。
次回は既存住宅流通のシェアについて解説します。