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宅建試験を受けて変わったこと、受験時を振りかえって【Vol.13】

宅建試験が近づいてきました。

この時期になると毎年懐かしく思います。宅建の難易度の捉え方は人それぞれですが、不動産知識ゼロだった私が受験するにはとても難しい試験でした。

今では受験の経験がその後の大きく活きており、人生を変えるきっかけとなりました。

今回はそんなエピソードです。今年受験される方の参考になれば嬉しいです。

宅建に合格したのは2度目のこと。1度目に落ちた要因とは

私が不動産業界に飛び込んだのは30歳の時。それまでは全く違う業界にいたので、不動産の知識はゼロです。

車の運転やFAX、日々不動産調査やポスティングに悪戦苦闘していました。当時入社したタイミングから数えると4ヶ月後に宅建本試験を控えていました。

入社した不動産会社は、私以外の売買営業は全員宅建を持っており、社の雰囲気的にも宅建は当然持っていなければならないものでした。左も右もわからずベテランの大先輩方に怒られる日々。

何もない自分だからこそ、せめて宅建は取らなければいけない!そう思い4ヶ月間必死に勉強しました。

結果は2点不合格。合格点が38点の年で36点、非常に悔しく情けなかったことを覚えています。

初年度に落ちた翌日から1日も欠かさず勉強をして再度試験に挑み、2度目の試験は42点で無事合格することができました。

年に1度の宅建試験は、毎年20万人以上が受験する大人気の国家資格です。不動産業界で働くならば、何としても取っておきたいところ。また、申込みをした人が全員受けるわけではなく、毎年数万人が不受験というデータも出ています。

他の難関国家資格と比べると簡単と言われますが、油断すると合格ラインに届きません。スキマ時間を全て宅建に当てる、生活における宅建の優先順位を上げる、覚悟を持つ、など本気で取り組む必要がありました。

私が1年目に不合格だった要因は、試験の要点を掴めなかったことが挙げられます。勉強時間は300時間をゆうに超えていたものの、試験対策の方法がよくなかった。

特に直前期にやっておけばよかったことは以下です。

  • 模試を受けてシミュレーションする
  • 宅建業法と法令上の制限は直前まで突き詰める
  • 情報のインプットを絞る

シミュレーションは、普段の模試で90分で解けるようにすると良かったです。2時間ギリギリで調整していたのですが、本番でテンパり時間が足りませんでした。また、解く順番も事前に決めておくことが大切です。問1の権利関係は奇問が出ることもあるので、宅建業法の章から解く、など自分パターンを持っておく方が良いです。

2度目試験の際の模試ではこの練習を積み重ねましたが、どうすれば90分で解けるのか?問題を目利きをどのようにするのか?などを考えられるようになったのでおすすめです。

また、受験者数が多い分、業法と法令上の制限のコアな問いは正解しておきたいところです。やはり「宅建」とも呼ばれる試験なので「宅建業法」は完璧にして臨みたいところです。

加えて、情報のインプットを絞ることも大切です。この時期になるとプレッシャーからあれもこれもやらなければ、となりがちです。そこをぐっとこらえてこれまで利用してきた教材や講師のアドバイスに従います。直前に新たな情報が入ると、これまで積み重ねた知識がぐらつく可能性があります。

周りに惑わされずに、情報を遮断する勇気も必要です

社会人で資格を受けるということ

社会人の立場で資格試験を受けることは、学生時代の受験とは異なり、物理的・時間的な制約を受けた上での挑戦です。

家族や仕事、忙しくない方はいません。その中でやらないことを決めて受験に臨むことは貴重な糧となります。何となく受かればいい、ではやはり合格は厳しいです。

私自身、宅建に合格した後も活きているのが勉強の過程で培った「スキマ時間の活用」です。

当時は仕事・子育てがあり、その残り時間をどう分配するかの勝負。睡眠・食事以外の時間は全て宅建の勉強に費やしました。

通勤時間はYoutubeをBluetoothイヤホンで、電車待ちの時間はアプリやテキストで宅建勉強とともに生活します。朝の通勤前の1時間、昼の30分、夜通勤の30分。さらに朝の1時間を分解すると「家→駅 10分 駅の待ち時間 5分 電車30分 徒歩移動中15分」 で合計1時間などですね。

スキマ時間のインプットやアウトプットをする習慣をデフォルトにすること、または移動時は●●をする、と決めてしまうことで1日のリズムができます。5分でできること、30分でできること、など小刻みにできるといいですね。

1日1時間が3年間積み重なると1,000時間を超えます。積み重ねはとても大きくなります。

ブログやXを継続できているのもこの習慣ができたことが大きいです。今でも毎日2時間以上何らかのテーマを決めて勉強に費やし、年に1度は必要なスキルを磨くための資格や読書に挑戦しています。

私は、これまで情報や知識がないことでたくさんの失敗をし、損もしました。「知識は身を助ける」を痛感しています。

既存の習慣を断ち切ること・誘いを断つこと・捨てること、それはとても勇気のいることです。しかし、宅建が間近に迫ったこの時期では、覚悟を持って断捨離をし、勉強に全集中できるいい機会です。

宅建を受けられる方は、それぞれ様々な思いを抱えていると思います。本気で合格すると決めた人から、合格していく試験です。今年で決めていきましょう。

くれぐれも体調を一番に取り組まれてください!

また超直前期にやっていたことは、9月に入ったタイミングで書いていきます。

こちらも昔書いた記事です。

宅建で人生は変わる。独学で合格した話。不動産未経験。

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