成功すれば高収入を得られることで有名な不動産の営業職。
中でも特に高い収入を期待できるのが投資用不動産営業です。
投資用不動産は、販売は難しい反面、他の不動産営業よりも高い年収を稼げるメリットもあります。
今回は、そんな投資用不動産営業は、なぜそんなに稼げるのか?なぜ年収が高いのか?
そのテーマに絞って、投資用不動産営業の経験者である筆者がリアルな内情や成功のコツを語ります。

今回は、実際に上場企業で投資用不動産営業をされていた方に、リアルな記事を書いていただきました!
以下のような方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 投資用不動産の営業に挑戦したい
- 既にスタートしているものの仕事に難しさを感じている
- 年収を稼いで成功したい
目次
投資用不動産営業の年収ってどれくらい?
まず気になる投資用不動産を扱う営業マンの年収について紹介します。
投資用不動産はかなり景気に左右される商品である為、一概には言えませんが、20代で1000万円以上の年収は全く珍しくない世界です。
人によっては20代で3000万円以上稼いでいる営業マンもいる為、成功すれば他の職業より稼げることは間違いありません。
出世して管理職レベルになると5000万円を超える会社もあり、かなり夢のある世界であると言えます。
注意!投資用不動産営業は固定給が激安の会社も
成果を上げれば青天井に稼げる投資不動産営業ですが、現実はそこまで甘くありません。
稼いでいる人がいる一方、成果が上がらない人は一般的な水準よりも低い年収で働いている営業マンも多くいます。
と言うのも、投資用不動産営業の収入は、基本的に「固定給+インセンティブ(歩合給)」です。
会社によっては固定給の年収が200万円台、またはそれ以下の場合もある為、インセンティブが無い場合、年収はとても低くなってしまいます。
入社して一定期間は固定給が割増される会社もある為、入社する会社の給与制度は必ず確認しましょう。
初めのうちから高収入を稼げることはまずない
高収入で知られる投資用不動産営業ですが、始めてからすぐに稼げると言う訳ではありません。
特に未経験から営業を始める場合、契約を取れるようになるにはそれなりに時間がかかります。
また仮に契約出来たとしても、銀行ローンの審査を経て物件を引き渡すまでにもある程度の期間を要します。
基本的にインセンティブは物件を引き渡し(決済)して初めて発生するので、当分の間は固定給のみで生活していくことになるでしょう。
さまざまな営業マンを見てきた筆者の感覚ですが、出来る営業マンでもインセンティブによって稼げるようになるには、最低でも半年以上から1年程度はかかります。
投資用不動産営業の年収が高い理由3選

それでは本題である投資用不動産営業の年収が高い理由について解説します。
今回、3つの理由を挙げて解説しますが、営業マンに高い報酬を払える理由は、会社の事業形態によっても異なります。
会社の収益構造を見る上でも大切なポイントなので、自分が所属する会社に当てはめて考えてみましょう。
一件あたりの商品価格が大きい
全ての会社に該当する理由が、投資用不動産は1件あたりの商品価格が大きいからと言うものです。
高額商品であるが故に売れた時の利益額も大きくなる為、営業マンに高いインセンティブを払ったとしても会社には更に大きな利益が発生します。
例えば、物件価格が1億円の投資物件を販売した場合、仮に利益率が10%でも1000万円の利益が出来ます。
営業マンに100万円のインセンティブを支払ったとしても、1件あたりの会社の利益は900万円となるので、全体の利益を考えると営業マンの取り分は決して多くありません。
固定給が低いためランニングコストが低い
先述したように投資用不動産営業の固定給はとても低いケースが多い為、固定費に当たるランニングコストが低いと言うのも理由の一つです。
固定給がそれなりに高い会社もありますが、そのような会社は逆にインセンティブが低く成果を出しても給与が上がり難い傾向があります。
とは言え、投資用不動産の業界は実力主義の会社が多い為、結果を出せる営業が稼ぎやすく、逆に結果を出せない営業が全く稼げない構造になっているケースがほとんどです。
販売物件の管理によるストック収入がある
マンションやアパート等の投資用不動産を扱う会社は、物件管理も兼ねているケースが多いです。
物件管理とは、物件の見回りや清掃、家賃回収等の賃貸経営に関わる業務全般を指します。
管理会社に管理を委託すると管理手数料が発生し、その手数料が管理会社の収益となります。
管理手数料は、物件の1戸当たりに発生する手数料である為、管理物件が増える程、管理会社の収益は大きくなる仕組みとなっています。
よって、管理会社を兼ねる投資用不動産会社は、物件を販売した分の利益だけでなく、その後の物件管理から発生する手数料まで収益として見込むことが出来るのです。
管理手数料のようなストック収入は、物件管理を続けている限り永遠に発生します。
営業マンに高いインセンティブを払ってでも物件を販売することで会社側にメリットがある仕組みになっているのです。
管理の仕事が気になる方はこちらも合わせてお読みください。
不動産管理の仕事内容を徹底解説!賃貸管理・建物管理の違いをしろう
投資用不動産営業で成功する為のポイント3選

次に投資用不動産営業で成功する為のポイントについて解説します。
投資用不動産営業は、単純な行動量だけの努力ではなかなか成果に結びつきません。
何も考えずにただ行動して成功出来る程、あまい世界でもないのです。
はじめから成功する為のポイントを意識して営業に取り組むことで、最短で高い収入を稼げる可能性が高くなります。
是非、ここで紹介するポイントを意識して、自身の営業に活かして欲しいと思います。
稼ぎたい年収を決める
売れば売るほど稼げる投資用不動産営業ですが、まずは自分が稼ぎたい年収を決めることが大切になります。
理由は稼ぎたい年収によって営業で取るべき行動量が変わるからです。
設定する年収は高いから良いという訳ではありません。
不動産営業のような歩合給が大半を占める給与体系のメリットは、青天井に稼げることだけでなく、稼ぎたい額を稼げると言う点も魅力の一つです。
目標とする年収は後からでも変更可能ですので、まずは率直に自分が稼ぎたい額を設定してみて下さい。
【年収1000万円】不動産業界は稼げる?高年収を狙う方法を解説
成果から逆算した行動目標を立てる
目標とする年収を設定したら、それを実現できる成果から逆算した行動目標をたてます。
営業会社であれば行動量に対する成果についておおよその指標があることが多いので、それをもとに行動目標を立てます。
行動目標を立てたら後はひたすら決めた行動量をやり切るようにしましょう。
また、行動している間は成果をあまり気にしすぎてはいけません。
成果を気にしすぎるとストレスになって気持ちに余裕が無くなり、営業中の態度に表れてしまうことが多いからです。
もちろん、人間ですので気持ちに余裕が無くなることもありますが、意識的に頭の中を整理することも営業を続けていく中では大切になりあす。
早い段階で一人前になることを意識する
はじめのうちは商談をするのも上司や先輩と同行になりますが、投資用不動産営業で成功するためには早い段階で一人前になった方が稼げます。
給与制度にもよりますが、上司との同行で契約になっても歩合が折半になる会社が多いからです。
よって、単独の商談で契約を取れるようにならないと基本的には稼げるようにはなりません。
歩合が折半になる会社だと単純に倍と半分の違いになるので、はじめのうちは上司の力を借りていても、早く一人前になろうと言う意識で営業するのが大切と言えます。
投資用不動産営業になるまでに準備したいもの3選

最後に投資用不動産営業を経験した筆者が考える、投資用不動産営業になるまでに準備したいものを3つ紹介します。
稼ぎたいと言う気持ちがあっても新しい世界に飛び込むのは誰しも不安に感じるものです。
せっかく投資用不動産の世界に入ったのであれば、人生を変えられるくらい成功したいですよね。
入社してから仕事に没頭できるよう、ここでの内容を是非参考にしてください。
心の準備
せっかく投資用不動産の営業にチャレンジするのであれば、「絶対に成功する」と言う強い意志を持って入社しましょう。
特に未経験からスタートする場合、営業会社独特の雰囲気に戸惑うこともあるかも知れません。
途中でくじけてしまうこともあるかも知れませんが、根気よく努力を続ければどんどん成功に近づきます。
人生を変える成功を収める為にもしっかりと心の準備をしておきましょう。
お金の準備
先述したように最初のうちはなかなか稼ぐのが難しい為、ある程度のお金は準備しておくことをおすすめします。
特に家庭を持っている人は、半年分の生活費程度の貯金はしておいた方が良いでしょう。
入社する会社の給与内容をよく確認し、それに沿って必要な額を準備すると良いです。
生活環境の準備
投資用不動産は、結果が全てである為、ある程度のストレスは覚悟する必要があります。
ストレスは生活環境によっても大きく変わるので、営業を始める前にストレスなく仕事に没頭できる環境を自分で整えておきましょう。
家庭がある人であればパートナーに相談して、仕事に集中出来る家庭環境を作ってもらうことも大切です。
まとめ
今回は、投資用不動産営業の年収が高い理由をテーマに実際の年収や成功する為のポイントについて解説しました。
投資用不動産営業は、高収入である一方、大変なイメージで見られがちですが、正しい方向で努力を続ければ学歴や経歴に関係なく成功できる夢のある仕事です。
最も重要なポイントは仕事を続けていくことですが、大半の営業マンが道半ばで挫折して辞めていく世界でもあります。
今回は、投資営業に実践するポイントや事前に準備するべきものについても紹介しました。
投資用不動産営業に挑戦したい、また既にスタートしていると言う人は、是非先述した内容を参考に成功するまで続けて欲しいと思います。
諦めずに続けていけば、今まで見たことが無い世界を体感できるかも知れません。
投資用不動産営業をに挑戦したい方は、ただ稼げると言う情報を鵜呑みにせずに、情報収集することが転職成功のかぎです。
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