不動産業界の転職で失敗したくない。
今回は、不動産業界に転職して失敗した、とならないように、現役不動産屋が転職のポイントや攻略法を解説します。
特に不動産業界は、未経験でも門戸が開かれているので、転職はしやすい業界だと思いますが、何も知らずに転職するのは危険です。
筆者自身、転職を4回以上経験していることから、転職でうまく行っている人やうまくいっていない人が分かってきましたので、記事を書いてみます。
不動産会社で働くOTOMO(@zebrakun24)が解説します!
目次
不動産業界の転職失敗とは何を指すのか?
まず何を持って転職失敗を指すのか。
私は「本人が失敗した」と思ったら失敗だと思います。
例えば、年収を上げるために入ったのに年収が下がった、とか、やりたい仕事をしたかったのに、全然できない、と、入社前と入社後にギャップがあったパターン。
もしくは、年収UPは達成できたけど、思い描いていた働き方と全然違ったり、人間関係が不遇だったりしたケース。
この場合も、人によっては失敗に当たるかもしれません。
このような失敗を避けるためには、敵を知り己を知ることです。
自分がどういう強みがあって、転職で何を成し遂げたいのか。
人それぞれ違いますので、言ってしまえばこれさえできれば失敗は防げます。
まずは、よくある失敗パターンを見てみましょう。
関連記事
>>【暴露】不動産業界はやめとけ!と言われるのはなぜ?危ない会社の見抜き方
よくある不動産業界の転職失敗パターン5つの原因と対策
不動産業界の転職失敗のパターンには、どのようなものがあるでしょうか。
かつて私も何度も転職した経験や、また周りで不動産業界に入ってきた方を見るといくつかの失敗パターンが共通しています。
よくある失敗パターンと防止策を紹介していきます。
転職先で嫌な人がいる
一つは人間関係です。
かの大ベストセラー「嫌われる勇気」の著者、アドラーは「全ての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。
それほどついてまわるのは、やはり人間関係。
特に、職場に嫌な人はいたり、合わない人がいたり、色々あります。
この嫌な人というのは厄介で、いるだけでストレスになったり、顔もできれば合わせなくなかったりするものです。
ここでよく考えたいのは、その会社でなくても嫌な人はいる、ということです。
おそらくここまで読んでいただいた方は、真面目な方が多いと思いますので、思い詰めておられるかもしれません。
その嫌な人への対処法ですが、何個かパターンがあるので紹介しておきます。
- なるべく距離を置く
- 時間が経つのを待つ
- 自分から好きになる
その人と距離を置ける場合は、なるべく距離をおいた方がいいです。無理に拘る必要はありません。
また、距離を置けない場合はとにかく一定数の時間が経つのを待っておく必要があります。
嫌な人、というのは、他の人も嫌な場合が多いので、一定期間経つと、状況が変わっていきます。
これは私がどの職場でも何回も経験していますので、間違い無いです。
さらに、上級者編としては自分から近づいて好きになる場合。これは難易度が高いですが、人間は自分を好いてくれる人を中々攻撃しません。あえて取り入る作戦もあります。
いずれにせよ、嫌な人はどの環境にもいるので、うまく対処する対処法を身につけてしまった方が楽です。
大体は、自分がコツコツ頑張っていれば、周りも認めてくれますが、それでもなんとかならない場合はその会社や組織風土自体に問題がある場合が多いです。後ほど詳しく解説します。
上司が嫌
少し似ていますが、上司が嫌なパターン。
これはよくあります。
特に大手企業であれば、配置転換もよくありますし、嫌な上司に当たることもしばしばあります。
大手出身の方は、前の上司やばかったと言っている人も多いです。笑
私の新卒の時の上司が嫌すぎて、飛び出しましたが、その後は上司に恵まれていきました。
これは私も経験しているのでわかりますが、紹介・中小かベンチャー企業への転職、いずれかで和らぎます。
現に私もそうですし、私の周りの大手不動産会社出身者も、裁量が大きく持てる中小やベンチャー企業で働くことで、伸び伸びと働いている人が何人もいます。
こちらの記事も参考にしてください。
【不動産就職】大手か中小どっちを選ぶべき?実際に働いて感じること
やりたいことができない
やりたいことがある方は、やりたいことができないこと、希望の仕事につけないことに大きなフラストレーションがあると思います。
これには3つの道があります。
- 今の環境で、結果を出してやる
- いますぐ転職してやる
- 自分で起業してやる
①の場合がベターなのですが、一番ステップとしては良いです。
結果を出して認められ、そしてマネジメントや新規事業をやらせてもらえる。
そうなればいいです。
ただし、会社としてそれができない場合、とても成し遂げられそうにない場合は、転職という手段も挙がってきます。
②の場合も慎重になりたいところ。
自分がやりたい、と思っていたものをやってみたら、実はちょっと違ったというケースもよくあります。
なので、私としては①の場合がベターだと思います。
③のようにガッツのある方は、死なない程度にトライしてみてください。
サラリーマンが起業する前に知っておくべき10のこと【誰も教えてくれない】
ノルマがきつい
次に、ノルマがきついと感じる場合です。
私自身、ノルマという言葉が好きではありません。
というか、好きな人いたら羨ましいですが…
不動産会社は多種多様で、全く目標などがない環境の会社もあれば、ガチガチに目標が定められているケースもあります。
できれば頑張った方がいい、というのが順当の筋かもしれませんが、その会社に入った目的によりますよね。
自分の仕事力を磨いていきたいのか、営業成績を伸ばして稼いでいきたいのか、出世していきたいのか。
このような場合は、ノルマを成長の糧と捉えてゲームのように捉えていく方が良いと思います。
逆に、それに捉われすぎて精神が病んでしまいそうな方は、違う道を探すのもありかもしれません。
楽な仕事はないですが、あまりにも消耗しすぎる仕事というのはあるので、そこはあまり自分を責めないようにしていただきたいです。
営業から転身したい方は、管理の道などもありますが、同じ営業でも大手と中小でかなり動き方が変わってきますよ。
不動産管理の仕事内容を徹底解説!賃貸管理・建物管理の違いをしろう
激務・プライベートが取れない
最後に激務でプライベートが取れない場合。
これも事前にわかっていたかどうかが問題です。
ある程度、条件を聞いて激務かそうでないかイメージできていればいいですが、
そもそも人間働ける時間に限りはありますし、まず何より大切なのは体調です。
特に家族がいらっしゃる方は、ご家族を大切にすることが一番。なんのために仕事をしているのかを見失ってはいけません。そう、過去の私のように…
不動産の休みは火・水が多いですが、探せば土日の仕事もあります。
一方、ガッツリ仕事をしまくりたい方であれば、それはそれで問題ありません。
自分にとって何が一番重視するポイントかを考えてみましょう。
関連記事
>>不動産業界で土日休みの仕事はあるの?探し方と注意点を解説
不動産業界の転職で失敗しないために
上記では失敗のパターンを解説しましたが、そもそもの根本は、冒頭でも申し上げたように敵を知り己を知る必要があります。
ここをもう少し深ぼることで、転職に失敗する確率がグッと防げます。
不動産業界と転職先の情報を集める
まず、敵を知ることからです。
具体的には、不動産業界はどういう構造で、どんな職種があるのか。
私はこれを知らずに、縁あって飛び込んでから学んだのですが、もっと早くこれを知っておけばよかったなと思っています。
私は割と色々な人に不動産業界を進めたいのですが、その理由の一つに「潰しが効きやすい」ことが挙げられます。
宅建という資格もありますし、市場規模も大きい、横展開もできるので、活躍の幅が広がります。
この記事で不動産業界を網羅できるようにまとめてみましたので、こちらもご参考ください。
迎合せず、自分の考えを明確化しておく
次に己を知ることです。
自分は何が強みで、どうしたいのか?
これを考えておかないと、転職先でミスマッチが起きます。
例えば、稼ぎたいのに全くインセンティブがない会社に入ったり。
逆に、稼ぎはそこそこでワークライフバランスを充実させたいのにガリガリ働く会社に入ったり、など。
自分の軸がないまま転職を進めると失敗濃厚です。
常日頃、どのような強みがあるのかを振り返りしておく必要があります。
キャリアの棚卸しには、転職エージェントの登録もおすすめです。未経験者向けですが、経験者であっても十分に応用できますので、自分の強みを理解するためにも参考にしてください。
関連記事
>>【厳選】不動産業界未経験者のための転職エージェント3選
思い切った行動をしない
そして、思い切った行動をしないことも大切です。
時には、飛び込むことも大切ですが「精神的に」余裕がある在職中に転職活動をすることを強くお勧めします。
私も経験がありますが、精神的に余裕がないまま思い切った行動をすると、判断が鈍ります。
どのような時に余裕がなくなるかと言えば、人間関係や金銭で大きなトラブルがある時です。
冷静に判断できる精神状態で、活動を並行しながら進めるのが吉です。
まとめ
以上、不動産転職で失敗しないための考え方などをまとめてみました。
一番大切なことは、どんな環境であっても人のせいにせずに、自ら切り拓いていく力です。
失敗した、と思わないためにも常日頃から準備が必要です。
本ブログでも不動産のリアルを配信していますので、ぜひいろんな記事を参考にしてみてください。
転職活動の成功を祈っております!