【特集記事】不動産ビジョン2030から読み解く業界の未来

【2022】宅建の合格点は結局何点とれば良いか?過去10年分のデータから分析

宅地建物取引士試験。

いわゆる宅建(たっけん)試験。

日本で1、2を争う人気国家資格と言われており、毎年約20万人程度が受験する資格です。

また、簿記やFPの試験などと違い、毎年1回しか試験がありませんので、宅建を目指す人にとっては年1回の一大イベントになります。

今回は、宅建の受験を考えている方に向けて、宅建という攻略法(山の登り方)の中でも、一体何点取れば合格なのか?という点を解説します。

宅建の合格点・点数について

宅建試験は、マークシート式です。

4肢択一式で、記述式などがないのが特徴です。

全問で50問ありますので、言い換えれば200問分の問題が出題されます。

近年は、個数問題も頻出項目になっていますので、単に4肢択一と呼べる試験ではなくなってきました。

一言メモ

宅建試験は歴史も深く、過去問から出題するのに限界があります。そのため、手を替え品を替え、問題が出題されるわけです。

この50問中、何点正解するかが合否を分けてきます。

また、宅建試験には特有の5問免除制度というものがあり、不動産業界に従事している方は、この制度を利用することができます。

5問免除制度とは

宅宅建業(不動産業)従事者を対象とした法定講習で、終了してから3年以内の宅建士試験で5門免除されますので、対象者は45問中何点取るか、という試験になります。

宅建の合格点は毎年変わる

宅建試験の合格点は毎年変わります。

ここ10年間で発表された合格点を見てみると、最低点は31点最高点は38点です。

まずは、直近10年間の合格点を見てみましょう。

年度合格基準点
令和2年度(12月)36点
令和2年度(10月)38点
令和1年度35点
平成30年度37点
平成29年度35点
平成28年度35点
平成27年度31点
平成26年度32点
平成25年度33点
平成24年度33点
平成23年度36点
引用:RETIO 試験実施概況

平成28年度以降は35点以上を推移しており、宅建試験には足切りはないものの、35〜38点が一定の合格ラインになっていると捉えることができます。

令和2年度・3年度について

令和2年度、3年度はコロナウイルスの影響で会場の確保や密を避けるため、年に2回試験が実施されました。受験者は、どちらを受けるか選択することができず、ランダムで10月・12月に割り振られました。

宅建の合格率推移

次に、宅建試験の合格率と受験者数推移の表を見てみましょう。

各年度ごとに合格者数が一定でないことがお分かりいただけると思います。

年度受験者数合格者数合格率合格基準点
令和2年度(12月)35,2614,61013.1%36点
令和2年度(10月)168,98929,72817.6%38点
令和1年度220,79737,48117.0%35点
平成30年度213,99333,36015.6%37点
平成29年度209,35432,64415.6%35点
平成28年度198,46330,58915.4%35点
平成27年度194,92630,02815.4%31点
平成26年度192,02933,67017.5%32点
平成25年度186,30428,47015.3%33点
平成24年度191,16932,00016.7%33点
平成23年度188,57230,39116.1%36点
引用:RETIO 試験実施概況

直近の合格率は約15〜17%程度を推移しています。合格者数は多いとしで約37,000人少ない年で28,470人です。

この合格率は、受験者数が増えても一定のラインを推移していますので、約15〜17%が1つの基準と捉えることができます。

合格率の計算方法

合格率 = 合格者数 ÷ 受験者数 で計算できます。

逆に、受験者数から、合格者数を予測したい場合は、以下のような計算で出すことができます。

(20XX年 20万人受験 合格率16%と仮定した場合)

200,000 × 0.16(16%) =32,000人

申込者数と受験者数

更に、この試験の特徴は申込者数も多いが、受けない人も多いという点も挙げられます。

ここは実質合格点には影響しませんが、参考までにまとめておきます。

毎年、申し込みの意思はあったものの、5万人も試験を受けない人がいるのです。

何かしらの理由で、申し込んだはいいもののやはり受験をやめたり中止したケースでしょう。

やむを得ず受験を中止したという方もいらっしゃるとは思いますが、このデータからは、申込日から試験開始日まで、モチベーションの管理も重要な試験であることがデータからもわかります。

年度申込者数受験者数不受験者数
令和2年度(12月)55,12135,26119,860
令和2年度(10月)204,163168,98935,174
令和1年度276,019220,79755,222
平成30年度265,444213,99351,451
平成29年度258,511209,35449,157
平成28年度245,742198,46347,279
平成27年度243,199194,92648,273
平成26年度238,343192,02946,314
平成25年度234,586186,30448,282
平成24年度236,350191,16945,181
平成23年度231,596188,57243,024
RETIO 試験実施概況 をもとに作成

宅建の不合格率推移

次に不合格率という側面から見てみましょう。

もちろん合格率が15%なので、裏を返せば不合格者の方が多いわけですが、これも現実の数字として具体的に知っておくと、宅建試験という試験がどのようなものかのイメージがわくと思います。

年度受験者数合格者数不合格者数不合格率
令和2年度(12月)35,2614,61030,65186.9%
令和2年度(10月)168,98929,728139,26182.4%
令和1年度220,79737,481183,31683.0%
平成30年度213,99333,360180,63384.4%
平成29年度209,35432,644176,71084.4%
平成28年度198,46330,589167,87484.6%
平成27年度194,92630,028164,89884.6%
平成26年度192,02933,670158,35982.5%
平成25年度186,30428,470157,83484.7%
平成24年度191,16932,000159,16983.3%
平成23年度188,57230,391158,18183.9%
RETIO 試験実施概況をもとにOTOMO編集部作成

平成27年度からは、毎年16万人以上の不合格者が出ています。

16万人とは中々の数字です。市町村一つ分の人口ぐらいあります。

こうしてみると、宅建試験は甘くない、という認識を改めてさせられます。

マークシート = 簡単、のような単純な話ではないのです。

宅建試験合格のために

宅建試験は難化傾向にあるのでしょうか?

令和時代に突入してから、以下のような言葉が散見されます。

受験者Aさん
受験者Aさん

今は無料でYoutubeでもコンテンツが観れるから受験者のレベルが上がっている。試験がどんどん難易度が高くなるのでは?

受験者Bさん
受験者Bさん

令和2年度が38点だったから、令和3年度は40点ぐらいいくのでは??

確かにコロナも相まって、Youtube等をはじめとした、無料で観れる良質な教材が爆増しました。

これにより、独学者であっても、資格学校と変わらないレベルの教育を受けることができると言っても過言ではありません。

上記のBさんのように思った方は多く、このまま行くと合格点がとんでもないことになるのでは?とささやかれていました。

加えて、受験者数も例年より多く過去最多となったのです。

しかし!

令和3年度の試験のフタを開けてみると、合格予想点は35点前後と予想する予備校さんが多かったのです。(この記事作成日は、合格発表前のため、合格予想点)

令和2年度は、合格予想点が38点前後として出されているところが多かったので、大きく外れるということも少ないでしょう。

確かに令和3年度は問題の出題傾向が例年と変わり、難しかったです。

しかし、この予想をできる人はいません。出題者のみぞ知る世界です。

だからこそ、自分に出来ることをしっかりとやる。その準備がきちんと出来ていれば受かる。それが宅建試験。

38点という合格点が出るまでは、36点取ったらいけるでしょ?という方は、実は多かったです。

でも出てしまいましたからね。38点が笑

合格点はもちろん大切なのですが、7割取ったら受かる試験というのは過去のお話です。

今できるベストは、45点を目指して本番で40点を目指すぐらいの気持ちが良いのではないかと思います。