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宅地建物取引士試験。
いわゆる宅建(たっけん)試験。
日本で1、2を争う人気国家資格と言われており、毎年約20万人程度が受験する資格です。
また、簿記やFPの試験などと違い、毎年1回しか試験がありませんので、宅建を目指す人にとっては年1回の一大イベントになります。
今回は、宅建の受験を考えている方に向けて、宅建という攻略法(山の登り方)の中でも、一体何点取れば合格なのか?という点を解説します。
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目次
宅建の合格点・点数について
宅建試験は、マークシート式です。
4肢択一式で、記述式などがないのが特徴です。
全問で50問ありますので、言い換えれば200問分の問題が出題されます。
近年は、個数問題も頻出項目になっていますので、単に4肢択一と呼べる試験ではなくなってきました。
この50問中、何点正解するかが合否を分けてきます。
また、宅建試験には特有の5問免除制度というものがあり、不動産業界に従事している方は、この制度を利用することができます。
宅宅建業(不動産業)従事者を対象とした法定講習で、終了してから3年以内の宅建士試験で5門免除されますので、対象者は45問中何点取るか、という試験になります。
宅建の合格点は毎年変わる
宅建試験の合格点は毎年変わります。
ここ10年間で発表された合格点を見てみると、最低点は31点。最高点は38点です。
まずは、直近10年間の合格点を見てみましょう。
年度 | 合格基準点 |
---|---|
令和2年度(12月) | 36点 |
令和2年度(10月) | 38点 |
令和1年度 | 35点 |
平成30年度 | 37点 |
平成29年度 | 35点 |
平成28年度 | 35点 |
平成27年度 | 31点 |
平成26年度 | 32点 |
平成25年度 | 33点 |
平成24年度 | 33点 |
平成23年度 | 36点 |
平成28年度以降は35点以上を推移しており、宅建試験には足切りはないものの、35〜38点が一定の合格ラインになっていると捉えることができます。
宅建の合格率推移
次に、宅建試験の合格率と受験者数推移の表を見てみましょう。
各年度ごとに合格者数が一定でないことがお分かりいただけると思います。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
---|---|---|---|---|
令和2年度(12月) | 35,261 | 4,610 | 13.1% | 36点 |
令和2年度(10月) | 168,989 | 29,728 | 17.6% | 38点 |
令和1年度 | 220,797 | 37,481 | 17.0% | 35点 |
平成30年度 | 213,993 | 33,360 | 15.6% | 37点 |
平成29年度 | 209,354 | 32,644 | 15.6% | 35点 |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 15.4% | 35点 |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 15.4% | 31点 |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 17.5% | 32点 |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 15.3% | 33点 |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 16.7% | 33点 |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 16.1% | 36点 |
直近の合格率は約15〜17%程度を推移しています。合格者数は多いとしで約37,000人。少ない年で28,470人です。
この合格率は、受験者数が増えても一定のラインを推移していますので、約15〜17%が1つの基準と捉えることができます。
申込者数と受験者数
更に、この試験の特徴は申込者数も多いが、受けない人も多いという点も挙げられます。
ここは実質合格点には影響しませんが、参考までにまとめておきます。
毎年、申し込みの意思はあったものの、5万人も試験を受けない人がいるのです。
何かしらの理由で、申し込んだはいいもののやはり受験をやめたり中止したケースでしょう。
やむを得ず受験を中止したという方もいらっしゃるとは思いますが、このデータからは、申込日から試験開始日まで、モチベーションの管理も重要な試験であることがデータからもわかります。
年度 | 申込者数 | 受験者数 | 不受験者数 |
---|---|---|---|
令和2年度(12月) | 55,121 | 35,261 | 19,860 |
令和2年度(10月) | 204,163 | 168,989 | 35,174 |
令和1年度 | 276,019 | 220,797 | 55,222 |
平成30年度 | 265,444 | 213,993 | 51,451 |
平成29年度 | 258,511 | 209,354 | 49,157 |
平成28年度 | 245,742 | 198,463 | 47,279 |
平成27年度 | 243,199 | 194,926 | 48,273 |
平成26年度 | 238,343 | 192,029 | 46,314 |
平成25年度 | 234,586 | 186,304 | 48,282 |
平成24年度 | 236,350 | 191,169 | 45,181 |
平成23年度 | 231,596 | 188,572 | 43,024 |
宅建の不合格率推移
次に不合格率という側面から見てみましょう。
もちろん合格率が15%なので、裏を返せば不合格者の方が多いわけですが、これも現実の数字として具体的に知っておくと、宅建試験という試験がどのようなものかのイメージがわくと思います。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 不合格者数 | 不合格率 |
---|---|---|---|---|
令和2年度(12月) | 35,261 | 4,610 | 30,651 | 86.9% |
令和2年度(10月) | 168,989 | 29,728 | 139,261 | 82.4% |
令和1年度 | 220,797 | 37,481 | 183,316 | 83.0% |
平成30年度 | 213,993 | 33,360 | 180,633 | 84.4% |
平成29年度 | 209,354 | 32,644 | 176,710 | 84.4% |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 167,874 | 84.6% |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 164,898 | 84.6% |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 158,359 | 82.5% |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 157,834 | 84.7% |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 159,169 | 83.3% |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 158,181 | 83.9% |
平成27年度からは、毎年16万人以上の不合格者が出ています。
16万人とは中々の数字です。市町村一つ分の人口ぐらいあります。
こうしてみると、宅建試験は甘くない、という認識を改めてさせられます。
マークシート = 簡単、のような単純な話ではないのです。
宅建試験合格のために
宅建試験は難化傾向にあるのでしょうか?
令和時代に突入してから、以下のような言葉が散見されます。
今は無料でYoutubeでもコンテンツが観れるから受験者のレベルが上がっている。試験がどんどん難易度が高くなるのでは?
令和2年度が38点だったから、令和3年度は40点ぐらいいくのでは??
確かにコロナも相まって、Youtube等をはじめとした、無料で観れる良質な教材が爆増しました。
これにより、独学者であっても、資格学校と変わらないレベルの教育を受けることができると言っても過言ではありません。
上記のBさんのように思った方は多く、このまま行くと合格点がとんでもないことになるのでは?とささやかれていました。
加えて、受験者数も例年より多く過去最多となったのです。
しかし!
令和3年度の試験のフタを開けてみると、合格予想点は35点前後と予想する予備校さんが多かったのです。(この記事作成日は、合格発表前のため、合格予想点)
宅建合格点2021(令和3年)合格点はまさかの34点!
2022年結果発表後追記です。
2021年の宅建試験が12月1日に発表されました。
合格基準点は、以下となりました。
宅建合格予想点は当たらない
私は忘れもしない1年前(2020年の試験)、その時には合格速報に自分の数字はありませんでした。
自己採点の結果、36点で、合格予想点は37点±1点と言われていました。
結果、令和2年(2020年)の試験日の合格点は38点。
その時は、2点足りずで不合格という結果でした。
その悔しさをバネに、今年は本試験で40点を取ることができました。
結果、フタを開けると合格点が前年より4点も下がった34点でした。
この時の合格予想点は35点±1点でした。先程の通りです。
もちろん、宅建試験は合格率で決まりますから、確実に点数を言い当てることはできません。
受験者数が増加したため、勉強した人と勉強してなかった人の差が開いたという見方もあるかもしれません。
確かに令和3年度は問題の出題傾向が例年と変わり、難しかったです。
この通り、予想は中々できません。出題者のみぞ知る世界です。
自分にやるべきことをしっかりやる
だからこそ、自分に出来ることをしっかりとやる。その準備がきちんと出来ていれば受かる。それが宅建試験。
38点という合格点が出るまでは、36点取ったらいけるでしょ?という方は、実は多かったです。
でも出てしまいましたからね。38点が笑
合格点はもちろん大切なのですが、7割取ったら受かる試験というのは過去のお話です。
今できるベストは、45点を目指して本番で40点を目指すぐらいの気持ちが良いのではないかと思います。
合格までの時間は、こちらの記事も参考にしてみてください。
宅建合格に必要な勉強時間は300時間はウソ?うのみにすると失敗します
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