4月になり新社会人となる人も多いこの時期、不動産業界も同様、多くの企業で新社会人の受け入れがスタートします。
投資用の不動産を扱う会社は、新卒採用を積極的に行っている会社が多いです。
この記事を読んでいる人の中にも、不動産投資会社に今年から新卒入社したと言う人もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな不動産投資会社に新卒で入社するとどんな仕事が待っているのか、どのようなステップで業務を覚えていくのかについてレビューします。
- 不動産投資会社に入社したけどやっていけるか不安…。
- 一人前になるまでどんなことをやるの?
- 不動産投資業界に興味があるけど新卒入社でも大丈夫?
そんな疑問を解決する為に、上場企業の不動産投資会社の営業経験者である筆者が、わかりやすく語ります。
今回は、実際に上場企業で投資用不動産営業をされていた方に、リアルな記事を書いていただきました!
新卒で不動産投資会社に興味がある人はもちろん、中途未経験でも入社に興味がある人は是非読んで参考にしてください。
不動産投資会社の新卒教育は意外にも手厚い
一般的に実力主義の風潮が強く、厳しい印象のある不動産投資会社。
意外にも、新卒時の教育制度は意外にも手厚い会社が多いです。
筆者は、中途採用で不動産投資会社に入社しましたが、新卒社員に関しては教育制度だけでなく福利厚生をはじめとした待遇も手厚い会社でした。
競合他社にも知り合いがいますが、どこの会社も新卒社員の扱いは非常に丁寧である印象を受けました。
だからと言って中途社員に特別厳しいと言う訳ではありませんが、新卒社員にはより手厚い待遇で迎えてくれる会社が多いことは間違いないでしょう。
もちろん会社によって体制は様々ですので、就職活動の段階で出来るだけ先輩社員に接触する機会を持ち、どんな会社であるのか見極める必要があります。
【2023新卒】不動産業界の初任給・採用人数ランキングを作成してみた不動産投資会社に新卒で入社してからのステップ
それでは本題である不動産投資会社に新卒入社してからの業務フローについて解説します。
どの業界でもそうですが、新卒社員に対しては段階ごとにステップを踏みながら教育していく会社が多く、それは不動産投資業界でも同様です。
不動産投資会社への入社は基本的に営業職がメインですので、営業職の仕事に焦点を当てて入社してからのステップを紹介します。
あくまで一般的なステップであり、会社によってある程度の違いはあるので、気になる人は入社前に採用担当に確認すると良いでしょう。
入社してから1か月程度は全体での研修が多い
新卒入社してからはじめの1か月間は、それぞれの部署に配属されることはあまりなく、新卒社員全体を対象とした研修をする会社が多いです。
ここで以下のようなことを学びます。
- 会社の歴史や自社商品についての勉強
- 社会人としてのマナーや名刺交換の練習
- 電話対応のロープレ等
- 社会人として仕事をしていく上での基本
会社によっては、はじめに行う研修時の評価によって部署を決める場合もあるので、真剣に取り組むようにしましょう。
この期間はあくまで会社に慣れることに加え、社会人として働く準備をする期間と言う位置づけになります。
全体研修が終わるといよいよ各部署に配属される流れです。
以下では、営業部へ配属されたケースを想定してその後のステップについて紹介します。
営業部署への配属後はまず電話ロープレからスタート
営業部署へ配属されたからと言ってすぐに営業の現場に出る訳ではありません。
配属後は、基本的にまず電話ロープレからスタートします。
これは中途採用の場合も同様の会社が多いです。
不動産投資会社は、大手企業になるほど電話営業がメインになりますので、その為の練習期間となります。
実は、この時点から実力主義の体制に切り替わり、新卒でも電話ロープレ期間を早く終えた社員からいち早く実際の営業活動をスタートします。
よって様々な先輩社員と電話ロープレを行い、早く上達した社員から合格をもらえ、他の同期より先に現場を経験することが出来るのです。
営業開始してからはアポイント取得を目指して電話営業
電話ロープレの期間が終了し、営業開始すると会社が保有している顧客リストに対してひたすら電話営業をします。
電話営業の目的は顧客とのアポイントを取得することであり、不動産投資に興味がある人向けに電話をかけ続けます。
この際、電話ロープレの期間を終えたからと言って、はじめからアポイントをどんどん取れると言うことはほぼありません。
様々なトークを試しながら電話営業を続けていく中で少しずつコツを掴んでいき、アポイントが取れるようになってきます。
よって、電話営業を開始して断られることが続いたからと言ってネガティブになってはいけません。
あくまで修行だと思って前向きに電話をかけ続ける必要があります。
新卒で不動産投資会社で営業を行う流れ
アポイントが取れるようになってくると次のステップは、実際に顧客と対面し商談する流れとなります。
いきなり独り立ちではなく、顧客とのアポイントが取れると、実際に会って商談します。
当然ながら初めから単独で商談に行くことはありません。
はじめのうちの商談は基本的に上司や先輩と同行(OJT)
商談時は必ず上司や先輩が同行し、商品説明から顧客向けのプランの作成等を新卒社員に代わって行います。
ここで自社商品の説明の仕方や、顧客ニーズに合った商品選定等、投資用不動産を売る為のノウハウを学びます。
電話営業の話に戻りますが、より多くのアポイントを取得し、より多くの商談を経験した営業が結果として良い成績を上げることが多いです。
また、商談時は売れている上司や先輩の営業を見ることが出来る貴重なチャンスです。
自分なりに良いと思ったトークの内容は必ずメモして自身の営業に活かすようにしましょう。
契約業務も上司や先輩がサポート
商談が成立すると売買契約を結びます。
初めのうちは商談だけでなく、契約業務も上司や先輩がサポートしてくれますので安心です。
契約書についての勉強は、事前の研修時に行う会社が多いですが、実際に契約書の説明をするのは初心者ではほぼ不可能です。
商談と同様、契約業務についても、何度か経験していく中で徐々に覚えていくものです。
上司や先輩社員が行う契約時の説明をよく聞きながら、上手な説明の仕方を学んでいきましょう。
営業としての独り立ちは基本的に3年が目途
不動産投資会社において営業として独り立ちできるのは、基本的に3年程度が目途となります。
よって新卒で入社すると3年間は、上司や先輩に付き添いながら営業としてのノウハウを学んでいくことになります。
中途採用でも未経験であれば独り立ちするまでに2年程度はかかる為、さほど違いはありません。
単独で営業するようになると、上司や先輩社員の営業を見ることはめっきり少なくなります。
新卒のうちの3年間は長いようでとても短い貴重な期間なので、その後の長い営業人生に活かせるようにより多く学ぶことを意識することが大切です。
新卒で不動産投資会社に入社するメリット3選
最後に、新卒で不動産投資会社に入社するメリットについて3つ紹介します。
実力主義で厳しい面も多い不動産投資会社ですが、新卒入社ならではのメリットも多いので是非参考にしてください。
同世代とは比較できない程の高収入を期待できる
不動産投資会社は、実力次第で年齢に関係なく高収入を得られると言う特徴があります。
新卒入社してすぐに稼げるようになる訳ではありませんが、成果次第では20代で年収1000万円を超えることも珍しくありません。
もちろん成果を上げることが出来なければ高収入を得ることは出来ませんが、若いうちからモチベーションを上げやすい環境で仕事が出来るのはメリットが大きいです。
トッププレーヤーになると、20代で年収2000万円を超える営業もいるので、営業で自分の実力を試してみたいと言う学生には、特におすすめの仕事です。
中途採用と比較して出世ルートに乗りやすい
新卒採用を積極的に行っている不動産投資会社は、新卒の生え抜き社員を幹部候補に育てたいと考える会社が多いです。
よって新卒入社した方が、他の中途入社組と比較して出世ルートに乗りやすいと言うメリットがあります。
会社によって様々であり一概には言えませんが、課長職以上の役職者に新卒組が多い会社は、ほぼ確実に新卒入社の方が出世はしやすい傾向にあります。
営業のプレーヤーとして活躍するだけでなく、将来は出世して組織の上に立ちたいと考える人は、新卒を積極採用している不動産投資会社がおすすめです。
成果を上げている営業ほど転職市場で有利に
転職が当たり前になっている現在、新卒で入社する会社を選ぶ際に転職時に有利かどうかで選ぶ人も多いでしょう。
結論、転職先にもよりますが不動産投資会社の営業職は転職に有利に働くケースが多いです。
理由は簡単で、成果を求められることに慣れているからです。
新卒時とは違って転職市場では即戦力を求められることを考えると当然ですね。
成果を上げている営業程、年収も高いので転職時の報酬に対する交渉の際にも有利になります。
今の時代を考えると転職市場で評価の高い仕事かどうかは重要な要素です。
そういった意味でも不動産投資会社を選ぶメリットは大きいと言えます。
まとめ
今回は、新卒で不動産投資会社に入った際の仕事内容をテーマに解説しました。
不動産投資会社は大変で激務なイメージが強いですが、紹介したようなステップをしっかりと踏んで仕事を覚えていけば新卒入社からでも活躍できる業界です。
メリットの部分でも紹介したように若いうちから高い収入を期待でき、転職にも有利に働きますので、興味がある人は是非挑戦して欲しい業界でもあります。
今回紹介したのは新卒入社のケースですが、中途未経験でも努力次第で高収入を得ることが出来、活躍できるチャンスは十分にあります。
筆者も中途未経験から入社して自分の予想を超える活躍をすることが出来ました。
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