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不動産営業の離職率が高くなる原因はこれ!続けていくためのポイントも紹介

離職率が高いことで有名な不動産営業ですが、原因は何なのか気になりますよね。

特にこれから働きたい人にとって、原因が分からないと不安です。

不動産営業に興味がある人や現役で働いている人もぜひ参考にしてください。

不動産営業の離職率って本当に高いの?

そもそも不動産営業の離職率が本当に高いのか気になっている人も多いでしょう。

結論から言うと、不動産営業の離職率は高いです。

会社によって違いはありますが、他業界に比べると全体的に離職率が高いのは、間違いありません。

まずは、厚生労働省から毎年発表されている雇用動向調査結果を元にグラフを作成したので、みてみましょう。

雇用動向調査結果をもとにOTOMO作成

14.8%となっており、これは業界別で比較すると5位の位置にランクインします。

データを見ても高いことがわかります。

不動産営業の離職率が高い理由3選

それでは、具体的な中身を見ていきましょう。

不動産営業の離職率が高い理由を解説します。

会社を辞めていく理由は、人によって違いますが、概ねこれから紹介する3つの理由で不動産営業を断念する人が多いです。

興味がある人は、自分事として考えてみてくださいね。

理由①:営業がきつい

不動産営業は、激務と言われますが、営業の業務自体がきつくて辞めていく人は多いです。

特に、飛び込み営業とテレアポがメインの不動産会社は、業務がきつい上に商品を売るのが難しいケースがほとんど。

きついことをやらされて成果も出ずに稼げないと言う状況では、辞めたくなって当然ですよね。

ある程度の期間、頑張って成果が出ない会社であれば、割り切って他社に転職するのも良いでしょう。

理由②:上司の詰めがきつい

上司の詰めがきつくて辞めていく人も多いです。

不動産業界は、昔から部下を詰めて育てる文化があり、現代においてもそれは残っています。

最近では、コンプライアンスに厳しい会社が増えたことで、上場企業を中心にパワハラは少なりました。

ただ、成果が上がらない際には、上司から厳しく詰められることから精神的に病んでしまう人も少なくありません。

中には、今でもパワハラを続けている質の悪い管理職もいる為、うつ病になるくらいなら辞めてしまうことをおすすめします。

理由③:お金がきつい

意外と思うかも知れませんが、退職する理由には、単純に稼げないからと言うパターンも多いです。

特に、家族を養う立場にある人は、お金がきついからと言う割合が最も多いでしょう。

高収入のイメージが強い不動産営業ですが、成果を出すのは簡単でなく、稼げるまでにもそれなりに時間がかかります。

中には、続けたいけど続けられないと言うケースもあるため、ある程度の貯金はしておくことをおすすめします。

最低でも半年間、理想的には1年ほど歩合給なしでも生活できるお金を蓄えておくのが良いでしょう。

投資用不動産営業の年収が高い理由を経験者が解説。夢がある一方、厳しい現実も。

不動産営業を続けていくためのポイント5選

ここでは、先述した離職率が高い理由をもとに不動産営業を続けていく為のポイントを3つ紹介します。

注意して欲しいのが、一つの会社で根気強く続けていくのが100%良いと言う訳ではありません。

あくまで不動産営業で成功し、長く続けていく為に必要なことを紹介します。

「不動産営業で成功したい」

「不動産営業として長く働きたい」

「不動産営業がつらくて転職しようか迷っている」

そんな人は、ぜひ参考にしてください。

ポイント①:はじめから同じ会社で働き続けると思わない

不動産業界では、人の流れが流動的です。

特に営業は他社からの引き抜きも多く、キャリアと待遇アップ目的の転職も当たり前のように行われています。

よって、不動産業界を長く続けるのであれば、はじめから同じ会社で働き続けると思わない方が良いです。

もちろん、はじめて入社した会社が自分に取って最高の場所であればそれに越したことはありません。

ただ、努力をしても報われない環境の中で頑張っても人生を消耗するだけです。

働く場所はたくさんあり、どこで花開くかは本当に分かりません。

前職では、全く成果が出なかった人が、転職した途端に大活躍することは、不動産営業ではよくあります。

自分の環境が客観的に見て良くないと判断した時は、ある程度見切りをつけることも不動産業界では大切な考え方です。

ポイント②:社内の人間関係を円満にする

先述したように不動産業界は転職が当たり前の世界ですが、社内の人間関係を疎かにしてはいけません。

入社した会社では、その都度、人間関係を円満にしておくべきです。

不動産業界は、意外と狭い世界のため、転職しても悪いうわさはすぐに広がります。

今の会社でずっと働き続ける気がなかったとしても社内的な交流は大切にするべき。

社内での関係性が悪いと成果が出ない時に居場所が無くなるので、本当に気をつけましょう。

ポイント③:会社や他人に期待しない

不動産営業を長く続けていきたいのであれば基本的に会社や自分以外の人に期待しないことをおすすめします。

先述した人間関係は良好にするべきですが、何かを与えてくれると期待するのは間違いです。

これは会社も同じ。

自分がまず成果を上げて初めて会社から報酬やより良い待遇を得ることが出来ます。

会社が率先して何かを与えてくれることはほぼ無いと思っておきましょう。

不動産営業って結構孤独な仕事ですからね。

あくまで信じて良いのは自分だけで、常に向上心を持って行動することも続けていく上では重要なポイントですよ!

ポイント④:お金を貯めておく

不動産営業は、給料の変動が大きい仕事です。

年功序列で毎年給料が上がっていくような給料形態ではありません。

会社によっては、ほとんど年功序列に違いケースもありますが、一部の超大手企業だけです。

歩合給が大半を占める会社では、年によって年収が大きく変化することも。

大きく稼げたからと言って使い過ぎてしまうと翌年の税金と社会保障費で苦しみます。

これは、筆者の実体験なので本当です。

お金が無くては生活も仕事も出来なくなるので、稼いだ分は意識的にある程度貯金に回すことをおすすめします。

ポイント⑤:資格を取っておく

不動産で役立つ資格と言えば宅地建物取引士、いわゆる「宅建(たっけん)」です。

このブログを読んでいる人であれば聞いたことはあるでしょう。

不動産営業を続けていくのであれば、宅建は絶対に取っておくべきです。

それも出来るだけ早く!

宅建は毎年10月に試験がありますが、不動産業界にいる限り毎年必ず受験させられます。

試験前になると、終業後、強制的に勉強させられる会社もあり、仕事にも生活にもかなり支障が出ます。

早めに宅建合格に本気を出すことをおすすめします。

宅建で人生は変わる。独学で合格した話。不動産未経験。

会社選びのポイント!離職率が低い会社の特徴3選

最後に、会社選びをする際に注意するべき離職率が低い会社の特徴を3つ紹介します。

もちろん入社してみないと最終的な会社の中身までは分かりません。

ただ、良い人材を厳選して採用している会社は、離職率が低い傾向にあり、紹介する特徴を満たしているケースが多いです。

会社選びをする際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。

特徴①:求人内容と実際の条件が変わらない

給与面や休みの日数など、求人内容と実際の条件が同じ会社はまともな傾向が強いです。

「そんなの当たり前でしょ!」と思うかも知れませんが、実際に思っていた条件と違うと言うケースは本当にあります。

実際に、年間休日110日と書いてあって96日だったケースもある営業から聞いたことがあります。

周りに聞いてみても、実際にあるようなので注意してください。

特徴②:採用基準が厳しい

「宅建必須」「実務経験者のみ」など採用基準が厳しい会社は、優良企業が多いです。

それだけ人気だと言うことですからね。

逆に「未経験者大歓迎」の会社は、注意が必要です。

来るもの拒まずの採用基準が低い会社は、基本的に離職率が高い傾向にあります。

不動産業界は学歴不問の会社が多いので、学歴面は気にしなくてOK。

採用基準が厳しい会社は、入るのこそ苦労しますが、長い目で見ると絶対におすすめです。

不動産会社はなぜ未経験で求人をするのか?転職して大丈夫なのか解説

特徴③:福利厚生が充実している

不動産業界は、福利厚生が充実している会社が本当に少ないです。

中には、社会保険すら完備されていない会社もいまだに存在します。

もちろん求めすぎるのは、会社選びをする上であまり良くありませんよ?

無駄に福利厚生をたくさんつけている会社もありますからね。

最低限の社会保険はもちろん住宅手当や家族手当、育休など、子育て世代に優しい会社は、良い会社が多いのでおすすめです。

まとめ

今回は、不動産営業の離職率が高くなる原因や続けていくためのポイントをテーマに解説しました。

不動産業界は人が流動的ですので、離職率は本当に高いです。

優秀な人でも転職を繰り返す業界ですので、会社を辞めること自体は悪くありません。

重要なのは、不動産営業として成功し、長く続けていくことですので、自分にあったキャリアを考えてみてくださいね!

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