大阪の人口ってこれからどうなるのかな?
日本は既に人口ピークを迎えていて、これからは人口が減少し、少子高齢化社会になる。それは改めていうまでもありませんが、大阪に至ってはどうでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所の『日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年3月推計)』によると、2015年には約883万人の大阪府の人口は、2045年には約730万人になる、つまり30年で人口が約150万人減ることが推計されています。
全体で見ると減りますが、増える町はあるのか気になったので、調べてみました!
大阪府内で人口が増える町があるのか?特に、将来、自分が不動産の売却・購入を考えているエリアで、人口はどうなっているのかの参考になるかと思いますので、解説していきます。
目次
大阪の人口ランキング
まずH27年に行われた国税調査によると、大阪府全体の人口は約883万人です。東京都は約1383万人ですから、大きな差があることになりますが、関西では随一の人口を誇ります。
1位:大阪府の人口:883万人
2位:兵庫県の人口:548万人
3位:京都府の人口:259万人
4位:奈良県の人口:140万人
大阪府内人口ランキング(平成27年)
まずは、大阪府内で人口別上位を15市整理してみます。

※上記のデータは、平成27年度国税調査 単位(人)
平成27年の大阪府下人口ランキング1位は大阪市でした。大阪市は、いわゆる梅田(キタ)や心斎橋・難波(ミナミ)、更に淀屋橋や本町などオフィス街を幅広く網羅する都市ですね。
大阪府内人口ランキング(平成22年)
次に、5年前の人口ランキングを見てみましょう。

順位の変動はなさそうですね。それでは、平成22年と平成27年の5年間の変化を比較してみましょう。
大阪府内の5年間での人口推移(増減)
そして、平成27年度の人口から平成22年度の人口を引いた数が、下記の表になります。

※単位(人)
ここで注目したいのが、22年~27年で人口が増えた街と減った街。右部分に増減をまとめてみたところ、下記の町は人口が増えています。
大阪市・豊中市・吹田市・茨木市・和泉市・箕面市
他は軒並み減少していますね。
大阪の人口は30年後にどうなっているの?
それでは、次に本題である将来の人口推計をみてみます。2015年時点で10万人以上のエリアを中心に、2030年・2045年と15年おきに、人口順位順にまとめてみたデータが下記になります。

※大阪市内に関しては、区単位で算出
大阪府の将来人口(2015年との比較)
上記の表を基準に、2015年と比べた時にどうなっているかを調べてみます。

このデータでは大阪市内エリアは区単位で算出しています。大阪市全体を総合すると、約269万人から241万人と28万人の減少幅です。また、堺市は30年後に8万人減少が推計されています。ついで東大阪市、枚方市、寝屋川市・・・と続きます。
これだけ見ると、大阪府内の人口は減り続ける気がするわ・・・
ただし、大阪府全体の人口構成比率はあまり変化がなさそうです。
堺市が10%・東大阪市が5%・枚方市が4%・寝屋川市が2%・高槻市が4%・八尾市が3%と、この上位5市で30%近くを占め、この割合は2015年と2045年でもあまり変わりがありません。
大阪府内で人口が増える町はあるのか
これだけ減少エリアが多いと不安にもなりますが、大阪府内にも人口が増えるエリアはあるのでしょうか。下記は増加幅順に並べた数字となります。

1位は大阪市西区、ついで北区・福島区・中央区・天王寺区。しかし、2030年までは1万人増えるのに対し、2030年~2045年にはその成長は鈍化します。人口数は北区が一番多い模様です。
人口が増える見込みがあるのは、全て大阪市内、西区・北区・福島区・中央区・天王寺区です。

人口増加エリアの地図

この地図を見ると、大阪の中心部に偏っていることが見た目からも分かります。
他に人口伸び率が大きい都市はあるか
大阪で、これだけの数しか伸びる予想がたつ町はありません。大阪以外はどうなのか?念の為調べてみました。2015年を100の人口とした時に、2045年時に120%以上増加する可能性のある都市はみてみると下記の通りです。
「東京都千代田区」「東京都中央区」「東京都港区」「愛知県長久手区」「三重県朝日町」「大阪市西区」「大阪市北区」「大阪市中央区」「福岡県粕屋町」「熊本県菊陽町」「沖縄県中城村」
まとめ
以上、大阪で人口が増える町があるのかを調査してみました。人口は不動産の価格上下にも密接に結びついていますので、是非参考にして頂ければ幸いです。