こんにちは、不動産のOTOMOです。
IT業界出身、現役不動産業界に身をおく筆者が、大好きな不動産業界を調べ尽くすシリーズ!
今回は「ロードスターキャピタル」さんについての企業研究を行います。
実際にどのようなことをしているのか。会社の概要から歴史、平均年収、抑えておきたいポイントなどのデータを紐解いていきたいと思います。
企業研究や、就職・転職の参考にしてください。
記載情報は、WEBサイトや開示情報(IR)をもとに調査、執筆しています。
2022年4月時点の最新データです。
目次
ロードスターキャピタルの基礎情報と特徴
ロードスターキャピタル株式会社は、2012年4月、日本の不動産投資に革新を起こしたい!という志の下、3名で創業されました。最初は、恵比寿にあった小さなビルの12坪の一室で始まりました。
2014年9月には、クラウドファンディング事業に参入し、OwnersBook(オーナーズブック)と名付けた不動産投資クラウドファンディングを開始しました。Ownersbookは、一口1万円からの不動産投資を可能にしています。
わずか設立10年ですが、ファイナシャル・タイムズが発表するHigh-Growth Companies Asia-Pacificに3年連続でランクインしています。
これは、日本・韓国・インド・オーストラリア・香港・台湾・シンガポール・ニュージーランド・
マレーシア・インドネシア・フィリピン・タイ・ベトナムなど)に所在する企業の中から、2017 年~2020 年の収益の年平均成長率の上位 500 社をランキングしたものです。(リリース)
クラウドファンディング事業は、市場規模も拡大が見込まれる分野ですが、同社は国内で初めてこの事業を開始したことで、その知見が蓄積されていること、上場会社としての信用力、専門家が提供するサービスであることなど、競合優位性を構築しています。
基礎データ
まずは、会社概要から見てみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | ロードスターキャピタル株式会社 |
設立 | 2012年3月 |
代表者 | 代表取締役社長 岩野 達志 |
事業内容 | クラウドファンディング事業他 |
資本金 | 14億2百万円(資本準備金とあわせて27億94百万円) |
上場取引所 | 東証プライム(3482) |
本社所在地 | 東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル2F |
従業員数 | 68名 |
売上と利益規模(直近3年間)
続いて、有価証券報告書から直近の売上・利益を見てみましょう。
回次 | 第10期(2021年12月) | 第9期(2020年12月) | 第8期(2019年12月) |
---|---|---|---|
売上高(百万円) | 17,920 | 16,979 | 15,116 |
経常利益(百万円) | 5,327 | 4,168 | 3,272 |
2019年来から、売上も経常利益も純増しています。
平均年収と従業員数(直近3年間)
次に、平均給与などを見てみましょう。
項目 | 2021年12月末 | 2020年12月末 | 2019年12月末 |
---|---|---|---|
平均給与 | 11,244,000円 | 9,520,000円 | 9,213,000円 |
従業員数 | 52人 | 59人 | 57人 |
平均年齢 | 43.2歳 | 40.8歳 | 40.6歳 |
平均勤続年数 | 3.4年 | 2.4年 | 1.8年 |
2021年末においては、平均給与が172万円も上昇しています。
ロードスターキャピタルの事業内容と強み
ロードスターキャピタルの事業は大きく4つに分類できます。
- コーポレートファンディング事業
- アセットマネジメント事業
- クラウドファンディング事業
- その他
それぞれわかりやすく解説します。
コーポレートファンディング事業
主に、不動産投資と不動産賃貸で収益を得る総称を、コーポレートファンディングといいます。
同社は、戦略的な投資を行うことで、大手との差別化を図っています。
主な投資対象としては、以下のような物件が対象です。
- 東京23区内の数億円から50億円程度の中規模オフィスビル等
- その中でも稼働率が低い物件、管理が適切に行われていない物件
- 借地権付建物
- 区分所有者、共有者多数で権利関係が複雑な物件
これらの物件を、同社のプロフェッショナルチームの専門性やネットワークを活かして、適正価格にバリューアップできるという強みを活かせます。
また、不動産投資は、不動産の規模に一定に比例するわけではありません。
大手は収益性の高い大規模オフィスビルを対象投資としますが、個人投資家は、企業体ほど資金力を有していないため、中規模オフィスビルはそこまで競争が激しくない、という特徴もあります。
これらを改修工事、適正なリーシングを行い価値を高めていきます。
本物件を保有することもあれば、マーケットのタイミングを見て売却することもあります。
不動産運用のプロが最適に運用することが強みです。
代表的な物件は、ホームページで確認できます。
中規模といえども、立派なビルばかりです。
アセットマネジメント事業
ロードスターグループのロードスターインベストメンツは、アセットマネジメント事業を行います。
不動産投資の戦略策定や物件取得、売却実務までサポートを行います。
実績が公表されているので、紹介します。
- 銀座柳通りビル
- 晴海アイランドトリトンスクエア オフィスタワーZ (区分)
- 蒲田プライム
- プライム東神田
- プライム高田馬場四丁目ビル
- MINOWA表参道
アセットマネジメントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
クラウドファンディング事業
冒頭でもお話ししました、不動産クラウドファンディング「OwbersBook」も同社のキモになります。
本来、不動産投資は多額のキャッシュを用意するか、銀行から融資をひいて購入するかが主流な選択肢でした。
不動産クラウドファンディングでは、例えば1億円のビルを1万円1万人から集めれば買えるようになるわけです。これであのビルは、自分がオーナーなんだ!ということもできるわけですね。
2014年には国内初の「貸付型」クラウドファンディングを。2018年には、「エクイティ型」をリリースしました。これは国内で唯一、ロードスターグループのみが提供している金融商品となります。
貸付型では、累計280億円の投資額、元本割れ件数0件の運用実績を誇ります。
エクイティ型では、累計5億2千万円の投資額、元本割れ件数0件の運用実績を誇ります。
不動産クラウドファンディングのもととなる法律「不動産特定共同事業法」の記事でも紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
不動産特定共同事業法(FTK法)とはなにかわかりやすく解説ロードスターキャピタルの今後のビジョン
ロードスターグループは、
ホームページではこのように述べられており、私は非常に感銘を受けました。
私たちはクラウドファンディングの可能性は限りなく大きいと考えています。「OwnersBook」は不動産投資に限定したプラットフォームですが、日本で、決して遠くない将来、都市開発のような巨大プロジェクトまでもがクラウドファンディングによって実行される日が来ると信じています。私たちロードスターグループは、そうした新しい資産運用の世界を、個人投資家の皆様とともに創っていきたいと考えています。
私たちのビジョンより引用
不動産テックが切り拓く世界。これからの事業展開に期待です。
ロードスターキャピタルの採用情報
中途採用情報は採用ページで公開されています。
2022年4月現在、サーバーサイドエンジニア、不動産金融担保融資営業が募集されています。
まとめ
以上、今回は「ロードスターキャピタル」について取り上げてみました。
他にもリクエストやご質問などがあればお気軽にどうぞ♪