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開発許可申請の流れを図でわかりやすく解説

開発許可(かいはつきょか)とは、開発行為(かいはつこうい)をおこなうために申請する許可制度です。開発行為をしたいのであれば、開発許可を取ってね、ということですね。開発行為は都市計画法で定められている言葉です。

開発行為のイメージ

都市計画法第4条第12項
この法律において「開発行為」とは、主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行なう土地の区画形質の変更をいう。

開発許可・開発行為については、こちらの記事で解説しています。

開発許可の手続き

許可が必要な開発行為を行う場合には、都道府県知事に対して許可の申請を行います。都市計画法第30条では下記のように書かれています。

前条第一項又は第二項の許可(以下「開発許可」という。)を受けようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、次に掲げる事項を記載した申請書を都道府県知事に提出しなければならない。

都市計画法第三十条

誰が申請するの?:開発行為をしようとする人
誰に申請するの?:都道府県知事(または中核市市長)に申請
どうやって申請するの?必ず書面で行います。また、1ha以上の開発行為の場合、有資格者が作成した設計図書が必要です。

(知事)必要書類を揃えて、申請をお願いします。

開発許可申請の流れを図にすると、下記のようになります。

開発許可申請の流れ

また、この許可申請を行うためには、事前にしておくべきことがあります。都市計画法第32条では、下記のように規定されています。

開発許可申請前には、
①開発行為に関係がある公共施設の管理者と協議し、同意を得ること
②開発行為工事によって設置される予定の公共施設管理者と協議すること

既存の施設に影響が出る場合は、協議と同意が必要で、新しくつくる予定のものは協議だけでいいんだね!

申請者は、開発行為の土地所有者である必要はありませんが、土地等の権利者の相当数の同意が必要(都市計画法第33条)です。

それでは、事前の協議がすんだ後の、開発許可申請の流れを先ほどの図に沿って、見てみましょう。

開発許可申請の流れ

許可申請

まずは、書類に必要事項を記入の上、添付書類を添えて、都道府県知事(中核市市長)に申請します。大阪市を例に挙げると、下記のような「開発行為許可申請書」に必要事項を記入して提出します。

大阪市の開発行為許可申請書様式サンプル

書かなければいけない事項は下記の項目です。

1 開発区域に含まれる地域の名称
2 開発区域の面積
3 予定建築物等の用途
4 工事施工者の住所氏名
5 工事着手予定年月日
6 工事完了予定年月日
7 自己居住or自己業務
8 第34条の該当号及び該当する理由 
9 その他必要な事項

8番の第34条とは、市街化調整区域のことを指します。

知事の許可・不許可の審査

許可の申請がなされると、都道府県知事は遅滞なく、許可か不許可の処分をしなければなりません。文書で通知することとされています。

都市計画法第35条 都道府県知事は、開発許可の申請があつたときは、遅滞なく、許可又は不許可の処分をしなければならない。
 前項の処分をするには、文書をもつて当該申請者に通知しなければならない。

都市計画法第35条

そして、この審査の基準となるものが開発許可基準と言います。

(知事)遅滞なく許可か不許可の審査をします。

この開発許可の基準を満たす時は、知事は開発行為を許可しなければなりません

許可された場合

それでは、無事許可された場合の流れを見ていきましょう。

開発登録簿への登録

許可がなされると、都道府県知事は、開発登録簿(かいはつとうろくぼ)に登録しなければなりません。開発登録簿は市役所に行くと誰でも閲覧ができますし、写しも請求できます。

開発登録簿とは・・・調書図面からできています。

開発登録簿で確認できる内容

●調書に書いてあること
許可年月日
許可番号
許可を受けた者
開発区域面積
予定建築物の用途
工事施行者など

●図面に書いてあること
開発区域の境界
公共施設の位置及び形状
予定建築物等の敷地の形状
敷地に係る予定建築物等の用途等
※開発道路であるかどうかもわかります。

もし、開発行為の区域に用途地域が定められていなかった場合、知事は建築物の制限をかけることができます。

工事の施行開始

許可が降りたら、いよいよ工事の施工が開始されます。

工事が完了したら、許可を受けた者は、都道府県知事に工事が完了した旨の届け出をしなければなりません。

(知事)届け出をしてもらったら、工事が開発許可の内容に合っているか検査します。検査が通れば、検査済証を交付します。

その後、工事完了の公告がされ、開発行為が終了となります。

不許可の場合

開発許可申請が不許可となった場合、また許可されても内容に不服があると、開発審査会に審査請求を行うことができます。(※知事に対してではありません!)もしくは直接、裁判所に 提起(ていき)することができます。

開発審査会とは・・・開発許可制度において、都道府県・指定都市等が設置する、執行機関の附属機関です。

まとめ

本記事では、一般的な開発許可申請の流れをご説明しました。開発許可申請を実際に行う場合には、市区町村により条例で異なる場合があるので、必ず行政にお問い合わせください!

開発行為や開発許可については、こちらの記事でも詳しく説明していますので、是非ご参考にしていただけたら幸いです。