こんにちは、不動産のOTOMO(@zebrakun24)です。
IT業界出身、現役不動産業界に身をおく筆者が、大好きな不動産業界を調べ尽くすシリーズ!
今回は、エスリードについての企業研究を行います。
実際にどのようなことをしているのか。会社の概要から歴史、平均年収、抑えておきたいポイントなどのデータを紐解いていきたいと思います。
企業研究や、就職・転職の参考にしてください。
2022年4月時点の最新データです。記載情報は、WEBサイトや開示情報(IR)をもとに調査、執筆しています。
目次
エスリードの基礎情報と特徴
エスリードは大阪に本社をおく新築分譲マンションの販売をメインに行う会社です。
1992年5月に日本エスリード株式会社を設立してから、マンション分譲事業、建て替え分譲事業を主軸事業として行なっています。
過去5年間において、近畿においては、供給ランキング2位をキープし続けており、近畿の方であれば、エスリードに住んだことがある!という方も多いのではないでしょうか。
現在東証一部上場ですが、4月4日にプライム市場に移行予定です。
2013年3月には「森ビル」で有名な森トラスト株式会社が同社の親会社となっています。
基礎データ
まずは、会社概要から見てみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | エスリード株式会社 |
設立 | 1992年5月8日 |
代表者 | 代表取締役 荒牧 杉夫 |
事業内容 | マンション分譲事業・建替え分譲事業 他 |
資本金 | 19億8,300万円 |
上場取引所 | 東証1部 上場(証券コード:8877) |
本社所在地 | 大阪市福島区福島六丁目25番19号 |
従業員数 | 1,037名(※ グループ会社含む):2021年10月1日現在 |
グループ会社
同社の事業はマンション販売とその他に大きく区分できます。
- イー・エル建設株式会社
- エスリード賃貸株式会社
- エスリード住宅流通株式会社
- エスリードハウス株式会社
- 綜電株式会社
- エスリード建物管理株式会社
- エスリードホテルマネジメント株式会社
- エスリード・アセットマネジメント株式会社
- デジメーション株式会社
- Eクリーンアップ株式会社(エスリード建物管理株式会社の100%子会社)
- 南都ビルサービス株式会社(エスリード建物管理株式会社の100%子会社)
売上と利益規模(直近3年間)
続いて、有価証券報告書から直近の売上・利益を見てみましょう。
回次 | 第29期(2021年3月) | 第28期(2020年3月) | 第27期(2019年3月) |
---|---|---|---|
営業収益(千円) | 68,999,416 | 61,638,038 | 57,195,645 |
経常利益(千円) | 7,001,643 | 8,000,033 | 7,237,287 |
平均年収と従業員数(直近3年間)
次に、平均給与などを見てみましょう。
項目 | 2021年3月末 | 2020年3月末 | 2019年3月末 |
---|---|---|---|
平均給与 | 9,048,920 | 8,993,323 | 8,643,225 |
従業員数 | 220 | 213 | 221 |
平均年齢 | 32.8歳 | 32.2歳 | 32.1歳 |
平均勤続年数 | 5年11ヶ月 | 6年5ヶ月 | 6年1ヶ月 |
エスリードの事業内容と強み
エスリードの事業は大きく2つに分かれます。
- 不動産販売事業
- その他
マンション分譲事業は本体のエスリード株式会社が行い、周辺産業である管理や賃貸、建設・不動産証券化までをグループで一貫して行える体制を築き上げています。
同社の強みは、何といっても近畿圏における圧倒的実績です。近畿圏供給ランキングは5年間でプレサンスコーポレーションに次ぐ2位をキープし続け、全国供給個数ランキングも年々上昇し続けています。
エスリードグループを理解するには、事業の3本柱を知っておきましょう。
- 第一の柱:マンション分譲事業
- 第二の柱:マンション周辺事業
- 第三の柱:不動産証券化事業
第一の柱であるマンション分譲でストック収益に貢献し、第二の柱は選ばれるマンションづくりに貢献。
さらにそれらの用地取得力や企画力、保守運営能力で第三の柱である不動産証券化事業へと繋げていきます。
それぞれ解説していきます。
第一の柱:マンション事業
エスリードマンションは、先ほども述べた通り、これまで数多くのマンションを供給してきました。2021年決算においては5年連続完成在庫0を達成しており、完成時に未契約の住戸がない状態が5期続いたということです。
これにより、売上の見込みが立ち、キャッシュフロー重視の健全経営を推進し、コスト削減にも大きく貢献します。
同マンションの強みは、低廉かつ良質な点。
2021年3月期に2,323戸だった年間販売個数を2024年3月期には3,000戸販売体制を構築するとしています。
第二の柱:マンション関連事業
第二の柱は、マンション関連事業です。
マンション関連事業においては、多岐にわたります。
マンション管理・賃貸・電力共有・建設・リフォーム・不動産仲介・買取再販・清掃など・・・
グループでこれを賄えるのは、すまいに関する多様なニーズに応えることに直結します。同社ならではの強みでしょう。
これらを拡大させることにより地域社会に貢献することが課題とされています。
グループ会社においては、メガソーラー事業やビルメンテナンス事業。
さらには、イー・エル建設のタイル剥落対策広報の実用新案権取得など、本業とシナジーが見込まれる新規事業にも積極的に進出していきます。
第三の柱:不動産証券化事業
2021年3月には、新会社エスリード・アセットマネジメントを設立。
投資家の需要に応えるべく人材確保し、私募ファンド・REITの運用体制の構築を進めています。
エスリードの今後のビジョン
エスリードグループは、グループ会社の動きが幅広いですが、大枠は総合デベロッパーとして脱炭素社会の実現に向けた様々な具体的な取り組みを着手、計画しています。
太陽光発電設備の積極取得
太陽光発電設備を積極取得しています。2019年9月にグループ会社である綜電が静岡県賀茂郡に1号基を取得して以来、現在までに7基を取得。
これを、エスリード販売ファミリータイプマンションに供給した場合、
マンション建材材料等の見直し
また、マンション建設材料や商品を見直すことで、大幅なCO2排出削減を図ります。
年間1,000トン以上の二酸化炭素の排出削減が可能です。
NSモールド×NSコート採用拡大
また、タイル剥落対策工法で実用新案権を取得した「NSモールド×NSコート」。
こちらは、タイルを使用しないタイル調意匠付けトータルシステム工法で、
グループ会社の展開の幅広さ
他にもグループ会社で様々なトピックスが挙げられます。
- エスリード建物管理:管理物件31,000戸突破
- エスリード賃貸:管理物件15,000戸突破
- 綜電:メガソーラーを7基取得(電力供給戸数は12,541)
- 綜電:マンション居住者向けEVカーシェア事業
- エスリード住宅流通:デジタルマーケティング強化
- エスリードホテルが大阪に開業 など
今後もますます目が離せません。
エスリードの採用情報
エスリードは大阪本社と名古屋支店で、以下の募集を行なっています(2022年3月27日時点)
- 営業
- 事業
- 設計
- 総務・人事(大阪のみ)
- 経理(大阪のみ)
新卒採用も行っています。
関連グループでも採用を行なっています。
まとめ
以上、今回は「エスリード」について取り上げてみました。
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