あなたの物件を求めている人がいます!売却物件大募集中です!!
こんな文言が書いたチラシ、一度は目にしたことがあると思います。
不動産の売却チラシは営業マンやポスティングスタッフにより大量に配布され、皆さまのポストに投函(とうかん)されています。
かくいう私も過去チラシポスティングの経験があり、企画をしていました。
不動産会社で働くと、まず最初に通る道がチラシの配布なのです。
今回は不動産チラシの裏側とウソホントを現場経験者の目線から読み解いていきたいと思います。
現役不動産営業マンのわたしが、経験者だからこそわかるウラバナシをお伝えします!
不動産チラシのなぜ
そもそも、不動産会社は、なぜ毎週チラシを配布してるの?こんなので反応あるとは思えないんだけど・・・
やはり、いまだにお問い合わせが少なからずあるからです。このネット時代に、そんなことあるの?と思いがちですが、まだまだチラシからの反響は多いようです。
チラシの反響(問い合わせを得る)率は、平均で0.3%といわれています。
つまり、チラシを1万枚配ったとすると30人の反響が得られることを意味します。逆に1万枚配布して1件という問い合わせの時もあります。
その30人のためにそこまで大量にチラシをまくの??と思われそうですが、そのうちに1件でも契約が取れれば、不動産会社としては十分に広告費用が回収できるのです。
実際にチラシ配布をしている現役の営業マンは多数います。私の知人にも週に1万件チラシをまくという猛者もいました。大手ではポスティングスタッフを雇ってチラシを配布しています。
私も自身で経験をした結果、時代にそぐわない、という結論に至り、ネットに注力していました。チラシの番号に電話をするのも何かと気が引けますよね・・・
ちなみに、新人は、専門知識もないので何もやることがありません(笑)そのため会社側は、まず道を覚えるミッションもかねて、チラシ配布を仕事として指示するのです。
売却チラシのウソホント

不動産会社のチラシはよく計算されています。売主さんに、少しでも物件を売りたいな!と思ってもらえるよう計算をして作られているので、そのような文言が並びます。
チラシを撒いている会社も様々でしょう。大手もあれば、街の不動産屋さんもあれば、チラシを貯めておけばあっという間に100枚くらいたまりそうな勢いです。特に大手企業では、広告の専門部隊もあり、大量の広告費を使ってチラシを配布しています。
そんなチラシに書かれている文言のウソホントをここでは検証してみたいと思います。
不動産売却物件チラシのよくある文言、プロが本当かウソかをチェックします。
査定は無料?
無料査定、相談承ります!
これは、本当です。不動産仲介会社は、契約まで基本的に成功報酬のビジネスモデルです。無料で査定も相談も受けてくれます。成約してから仲介手数料をいただくのが、不動産仲介業です。
最初から調査費用などを請求してくる会社があれば警戒しましょう!
仲介手数料は無料?
仲介手数料は無料です!
本当です。からくりとしては、売主さまから物件をお預かりして、買主さまを見つけてくると、双方から手数料をもらえることになります。つまり、買主さまからもうことで、売主さまからもらわなくても良い、と考えるケースです。
そして、チラシ上誤解を招く表現になっている可能性があるのが、不動産の買取の話ではないかどうか。そもそも、不動産会社が直接買取をする場合は、仲介手数料は発生しません。しかし、買取価格は一般的に売り出すよりも60〜70%程価格が下がる傾向にあります。
どちらの話をしているのか、きちんと見極めましょう。
また、仲介手数料は報酬の上限が決まっているだけで、無料にすること自体は問題ございません。
本当に探してる?
あなたの地域限定で4LDK,2,500万円の予算で探している方がいらっしゃいます。
なんとも言えません。もしその方がいるとしても、いつ探していて、本当にいるのか?判別のしようがないからです。仮に問合せをしたとしても、下記のような答えが返ってきてしまう可能性もあります。
入ってたチラシ見ました。私の住んでいる条件にぴったりなんだけど、すぐ売れるの??
実はその方が3ヶ月前の型で、他でもう決まってしまったんです、すいません、、でも今から探しますので、一度お話聞かせてもらえませんか?
といった具合に何とでも言えてしまうのです。判断が難しいですね。
マンション探してる人がいます!
あなたのマンション限定でお探しの方が3組いらっしゃいます!
パターン3と同様何とも言えません。そして、マンションは、不動産仲介会社がお預かりしたい or 買取をしたいために、特にチラシが多く入っているのではないかと思います。人気のマンションは、売りに出るとずっと探している方も一定数いらっしゃいますので、成約する確率が高いです。
即金買取します!
即金買取!1週間で現金化します!
本当です。特に買い取り業者は、物件を仕入れてリフォームなどをし、再度販売することで利益を得ています。ローンなどを使うこともないので、体力のある会社であれば、その買い取るための資金も用意しているでしょう。
ただし、先ほどもお伝えしましたが、気を付けたいのが買取は価格が落ちるという点に注意しておきましょう。引き渡し後のリスクは、不動産会社が負うので、その分は安心できます。
まとめ
おそらく、これからも不動産会社のチラシは入り続けることになるかと思います。
その時には、書いてある文言を吟味して、いいことばかりいっていないかな?と疑ってみたり、その会社のホームページを見たりして、不動産会社を厳選していきましょう。
信頼できる不動産業者の記事はこちら。
不動産売却をしたいものの、流れがわからない方は、私が解説した売却ガイドもぜひご覧ください。実務に即した形で注意点なども解説していますので、お役に立てると思います。

皆さまの不動産売却のご成功を、心よりお祈りしております!